Go Toキャンペーンに東京都が追加され、外国人入国が一部緩和されてから10日間が経過した。10月10日(土)の東京都の新型コロナ感染者は3日連続200人超の249人となった。感染動向に変化の兆しはあるのかないのか、判断は難しそうだ。
年代・男女別では、10代男性の感染者は18人にのぼり、1日当たりの感染者数としては8月11日の11人を上回る過去最多となった。(一部報道では大学生のクラスターが発生したとあるが、この10代男性がそうなのかは不明)20代男性の41人も8月22日の58人以来の高い数値となった。
また、別表に示したように、ここ数日間は各年代とも感染者は増加傾向にある。
感染経路不明者比率は、10月6日から8日の3日間は60%を超えるなど高い数値になっているのも気になる材料だ。
経路不明比率が下がらないのは〝思い当たる節がない〟のもそうだろうが、〝経路を明かしたくない〟人も相当数に上るはずで、ここにコロナの恐ろしさがある。
それにしても累計感染者のグラフはどうしてこのような正規分布(曲線)を描くのか。新型コロナは人種、性別、年齢、富者も貧者も愚者も賢者もあまねく平等に降り注ぐはずだ。外国はどうなっているのだろうか。
10月8日(木曜日)に行われた東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議(第14回)での専門家のコメント・意見をいくつか紹介する。
①新規陽性者数は、週当たり1,100 人を超える高い水準で推移しており、今後、再び増加傾向となることへの警戒が必要である。
②無症状や症状の乏しい感染者の行動に影響を受けて、感染経路が多岐にわたり、また、感染経路が不明になっている。
③新規陽性者数に占める65 歳以上の高齢者の割合は14.4%で、依然として増加傾向が続いている。
④経済活動が活発化し、人の移動が増え、感染拡大のリスクを高める機会が増加することにより、新規陽性者数が再び増加傾向となることが懸念される。
⑤人と人が密に接触する、マスクを外して飲食・飲酒を行う、大声で会話をする等の状況により、感染のリスクが高まる。このような行動に伴うリスクに留意し、基本的な感染防止対策を徹底することが重要である。