オープンハウスは11月13日、全国マンション供給トップクラスのプレサンスコーポレーションの普通株式を1株1,850円で公開買付け(TOB)で取得し、その後、プレザンスコーポが1株1,425円で発行する第三者割当株式3,508,772株(所有割合5.41%)を引き受けることでプレザンスコーポを連結子会社化すると発表した。予定日は2021年1月20日。プレザンスコーポの上場は維持する予定で、TOBの取得上限を19,881,500株(所有割合30.68%)とする。
プレザンスコーポも同日、取締役会で公開買付けに賛同することを決議したと発表。また、2019年12月、業務上横領の容疑で逮捕された創業者で前社長・山岸忍氏と山岸氏の資産管理会社パシフィックが所有する全株式(所有割合7.41%)についても、オープンハウスは同公開買付けに応募する旨の同意を得ているとしている。
プレザンスコーポの2020年3月期の売上高は2,240億円、経常利益319億円、純利益218億円。2019年のマンション供給戸数は近畿圏で供給ランキング10年連続1位の3,825戸、東海・中京圏で8年連続1位の804戸、全国で第2位の5,305戸(うち2020年3月期のワンルームは3,479戸)となっている。
ところが、創業者で前社長・山岸忍氏が昨年12月、業務上横領の容疑でに逮捕されたことから信用補完が急務となっており、両社は今年4月、資本業務提携を結び、オープンハウスは5月、プレザンスコーポの発行株式の31.6%を取得していた。
オープンハウスはマンション事業の拡大を目指しており、事業地域の相互補完、商品ラインナップの拡充などによるシナジーを発揮するのが狙い。