大和ハウス工業は11月16日、2021年3月期第2四半期決算についてマスコミ向けスモールミーティングを開催し、決算概要をオンライン配信するとともに芳井敬一社長が電話会議方式により記者団の質問に答えた。
芳井氏は、「新型コロナの影響でホテルの稼働率が低迷しており、通期で売上高は11期ぶりに減収となり、利益は12期ぶりに減益となるが、ニューノーマルに対応した巣ごもり商品などの需要が高まっており、戸建てや賃貸などは体制の立て直しを図っている。見通しは暗くない」などと語った。
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スモールミーティングは、①オンライン配信による視聴のみ②オンライン配信と質疑応答が可能な電話会議の2つが選択できるようになっていたが、記者は操作の仕方が分からないのでオンライン配信のみを視聴した。
芳井社長は「見通しは暗くない」と語ったように、ホテルや商業施設、戸建て・賃貸事業は予断を許さないが、分譲マンションや分譲戸建て、物流などは底堅い需要があり、今後の景気動向、対応次第では業績を伸ばせるのではないかと思っている。
同社の分譲マンションと分譲戸建てをコロナ禍で4物件見学したが、いずれも商品企画がよく売れ行きも好調だった。
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同社は11月11日、2021年3月期第2四半期決算を発表。売上高1兆9,664億円(前年同期比9.8%減)、営業利益1,560億円(同25.5%減)、経常利益1,504億円(同27.6%減)、純利益913億円(同38.0%減)となった。
同社はまた、ホテル稼働率などは厳しい状況が続いているものの、請負工事や物流施設開発へのニーズの高まりなどにより、当初想定からは改善しているとし、2020年5月に公表した業績予想を上方修正した。
売上高4兆円(前回発表比3,500億円増)、営業利益2,580億円(同880億円増)、経常利益2,430億円(同790億円増)、純利益1,300億円(同250億円増)となる見通し。
中間配当は前回予想の1株40円から50円に、期末配当も前回予想の1株50円から60円に増額。年間配当は110円(前期115円)となる予定。