三菱地所を代表とするうめきた2期開発事業者JV9社は12月21日、「(仮称)うめきた2期地区開発事業」工事に着手したと発表した。大阪駅北口に広がる都市公園約45,000㎡を含む地区面積約91,150㎡の業務・商業・居住・宿泊・中核機能を備えたプロジェクトで、先行まちびらきは2024年夏ごろ。
JV9社は、2017年12月に都市再生機構が行った事業者募集で選定され、その後大阪府、大阪市などと協働して計画が進められてきた。
プロジェクトは、「南地区民間宅地」「都市公園」「北地区民間宅地」の3つのゾーンに分かれており、駅に直結する「南地区」には、51階建て延べ床面積約93,000㎡の分譲棟(約600戸)と28階建て東棟と39階建て西棟の延べ床面積約314,250㎡の賃貸棟、駅前の「都市公園」は約45,000㎡、グランフロント大阪と直結する「北地区」には47階建て延べ床面積約85,000㎡の分譲棟(約600戸)と26階建て延べ床面積約64,200㎡の賃貸棟が建設される。ホテルは南街区のスーパーラグジュアリー約250室を含め、南街区と北街区合わせて約1,030室。
全体デザインは世界的に活躍するGGN。設計全体統括は日建設計と三菱地所設計。南街区の賃貸棟の設計は三菱地所設計、日建設計、大林組、竹中工務店。北街区の設計は日建設計、竹中工務店。双方の施工は大林組・竹中工務店。南街区と北街区の分譲棟の設計、施工は未定。全体開業は2027年度の予定。
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来年のことですら鬼に笑われるというのに、プランも設計も施工も未定の分譲棟の価格を予想するのは至難の業だが、三菱地所の「TOKYO TORCH(東京駅前常盤橋プロジェクト)」が完成するのも2027年だ。ここには分譲棟はないが、記者は仮に建設したら坪単価は3,000万円でも安いと考えている。
大阪はその半値というのはちょっと無理で、3分の1の坪1,000万円でとうか。外れたら大恥をかくことになるが、その責任の半分は大阪府と大阪市にあると思う。ポテンシャルを劇的に変える起爆剤に間違いなくなる。天童よしみさんが〝負けたらあかん東京に〟と熱唱しているではないか。2018年に分譲された大和ハウス工業「プレミスト梅田」が大阪市最高値でも坪400万円に届かなかったのが不思議でならない。
南街区賃貸棟