RBA OFFICIAL
 
2021/01/04(月) 11:00

2021年 年頭所感 三井不動産 菰田正信社長

投稿者:  牧田司

「ポストコロナ時代の新しいビジネスモデル」構築

 謹んで新年のお慶びを申し上げます。

 昨年は、年初には想像もしなかった新型コロナウイルス感染症の流行により世界の景色が一変しました。各国ともに感染拡大を防ぐために人の移動や経済活動を厳しく制限し、世界経済は戦後最大の落ち込みとなりました。また東京2020オリンピック・パラリンピック大会も今年に延期となりました。

 コロナに翻弄された1年ではありましたが、当社グループの街づくりプロジェクトは昨年も着実に進捗いたしました。春には「Otemachi One」、「豊洲ベイサイドクロス」、「文京ガーデン ゲートタワー」が相次ぎ竣工したほか、7月には渋谷区に「RAYARD MIYASHITA PARK」、9月に名古屋市に「RAYARD Hisaya-odori Park」と新たに公園と商業施設が一体となった新ブランド「RAYARD(レイヤード)」を開業いたしました。またホテル・リゾート事業では次世代型ホテルの新ブランド「sequence(シークエンス)」をMIYASHITA PARK、京都五条、水道橋にてオープンしたほか、9月に「フォーシーズンズホテル東京大手町」、11月に三井家ゆかりの土地に「HOTEL THE MITSUI KYOTO」を開業いたしました。いずれの施設も感染防止対策を徹底したうえでのコロナ禍のオープンではありましたが、お客様から高い評価をいただき順調な立ち上がりとなっております。

 コロナを契機に、人々のくらし方、働き方は大きく変容いたしました。しかし、ポストコロナはウィズコロナの単純な延長線上にはないと考えています。例えば、多くの方がリモートワークを体験した結果、リモートでも十分にできる業務があることが分かった一方、多くの仕事はリアルの方がより高い付加価値を生み出せるということを実感させたと思います。ポストコロナの働き方は、働く場所と時間を、生産性とライフスタイルに合わせて個人が選ぶ時代になり、くらしやショッピングに対するニーズも多様化が進むと考えています。当社ではシェアオフィス「ワークスタイリング」やECモール「&mall」を展開していますが、ポストコロナのビジネス構造を商品別、施設別ではなく、「働く」「住まう」「楽しむ」といった人々の行動を軸に捉え、「サービス」を提供する「リアルエステート・アズ・ア・サービス」を部門の枠を超えて進化させてまいります。

 今年、当社は創立80周年を迎えますが、グループ一丸となって「ポストコロナ時代の新しいビジネスモデル」を築き上げる年にしたいと考えております。

 皆様のこの1年のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。

 

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