Story Design house が企画・制作を担当した「水の都」静岡県三島市のプロジェクトPR動画の告知がメールで送られてきた。メールには次のようにある。
東京から東海道新幹線で45分の立地にある三島市。
市内各所で富士山の雪解け水が湧き出し、
国土交通省が制定する「水の郷百選」にも選ばれた「水の都」です。
三島駅周辺には徒歩圏内に透明度の高い「せせらぎ」に触れられるたくさんの湧水スポットが点在。
初夏には街中で蛍が舞い、夏には子どもたちがプールのように川で遊び、
秋には紅葉が水面に映り込み、冬には川霧が立ち、四季折々の風景が見られます。
動画は、-水の都「三島」- ロング版
ショート版
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記者も早速視聴したが、ロング版をお勧めだ。
ついでにもう一つ。記者が大好きなわが国を代表する純文学作家・丸山健二さんの「水の家族」(求龍堂)には次のような一節がある。リモートワークにいそしむ皆さんと、そしてまたどうひねくり回しても所詮はコピペでしかない記事を書かざるを得ない記者の方に紹介する。少しは休んで、丸山文学のすばらしさに触れていただきたい。
八重子はあっと叫んで目を醒ます
むっくりと起きあがった八重子は、いくらかうろたえてわが子を抱き締め、はだけた胸におずおずと赤ん坊の顔を近づける。すると母親は、俄には信じ難いわが子の握力と乳首を吸う力の強さに驚き、その驚きは身震いとなって乳といっしょにほとばしり、あるいは、涙となって溢れ出る。八重子の目から出た数滴の水は、乳吞み子の顋門(ひよめき=骨がまだ接合していないために脈動に合わせてひくひく動く、頭頂のやわらかい部分)に吸いこまれて熱い体内を通り抜け、床板に染みこみ、更には大地に染みて餓鬼岳の伏流水に達し、泉の水となってふたたび地表に現れ、青々とした牧草の根元を縫って、さらさらと流れてゆく。