“カンナ社長”で知られるアキュラホームとアキュラホームグループ、スマートアライアンスビルダーは4月1日、「カンナ削り入社式」を開催した。
今回は、新入社員85名から多く寄せられた「コロナ禍でも繋がりやコミュニケーションを大切にしたい」「対面の入社式を希望したい」という声を受け、昨年実施したオンライン入社式ではなく、同社グループとしては初めてとなる新入社員とともに作り上げる入社式とした。
実施に当たっては、新入社員全員が所信表明として漢字1文字(合計85文字)を全長3メー トルに及ぶ木材に書き、宮沢俊哉社長が大鉋(おおがんな)で削り出した。入社式後には、85名で「絆」の人文字を描き、「全員が力を合わせて1つのものを作りあげる」決意を固めあった。
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同社からプレス・リリースが届いたとき、せっかく新入社員が書いた全体で85の漢字を宮沢社長が削り取ったら何も残らないではないかと思った。すぐに問い合わせた。宮沢社長は夢を消しさったのではなく、85の漢字が書かれた木の薄皮をはぐようにして全てつなげたのだという。さすが!宮沢社長!
漢字でもっとも多かったのは「挑」で、進、楽、成、気、希なども多くみられたそうだ。
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宮沢社長は、以下の祝辞を述べた。
新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、学生生活や就職活動など大変苦労されたと思いますが、数ある企業からアキュラホームグループを選んでいただき、大変うれしく思います。
今年度は5,589名のエントリーの中、新入社員85名を新たに仲間として迎えることができました。昨年はコロナ禍の中で日本全体、世界全体が厳しい状況におかれた年でしたが、アキュラホームグループは、「ESG(環境、社会、企業統治)に優れた日本一の注文住宅・まちづくり企業といえばアキュラホームグループとなっている」というビジョンを掲げた中期5ヵ年計画の初年度でもありました。昨年は突然の環境変化の中でも、逆境をチャンスと捉え、ITを駆使した遠隔操作のロボットによる展示場案内、WEBを活用したイベント開催などへの営業面のシフト、新型コロナウイルスを前提とした新生活様式を代表とする商品開発など、様々な施策を打ち出すことで当初の事業計画以上の業績を収めることができ、結果として、決算賞与の支給など社員への還元も行うことができました。
今後も、新たな取組として総合展示場ではない「まちかどモデル」の展開やWEBを活用した販売戦略、リフォーム事業・土地仲介事業の立ち上げ、お客様から大工さんを指名していただく大工指名制度など様々な取り組みを予定しています。働く社員にも幸せになってもらうために、物心両面の充実も図っていく予定です。中期5ヵ年計画では売上1,000億円企業を目指し、全国のホームビルダーとの賢い連携をはじめ、社員一人ひとりの専門性を活かしてその知見を最大限に活かす専門チームという独自の取り組み、分社化により子会社社長など、社員の活躍する場、挑戦する場を次々と用意しています。
皆さんにも、このような取り組みの実現のため、また皆さんの成長に向けて、当社が大切にし、根幹となる「匠の心」をもち、お客様に喜んでもらうために努力し、つくる喜びを感じながら仕事に取り組んでほしいと考えています。
幸せを提供し続けるためには、現状維持ではなく常に進化し続けることが重要です。また当社が大事に思う、失敗を恐れず挑戦すること、挑戦を通じて気づきを得て成長するという経験を是非たくさん積み重ねてほしいと思っています。
昨今の変化し続ける時代において、新しい価値観が生まれていますが、このコロナ禍という苦境を乗り越え、入社してきた皆さんだからこそ、新しい価値観、時代の変化を捉え、柔軟に対応し、未来に向かって力を発揮してくれると期待しています。
本日は様々な感染症対策により、新入社員85名が一堂に会することができました。本日の入社式では、入社した皆さんの意見やアイディアもたくさん盛り込んだ内容となっています。かけがえのない仲間となる同期との「絆」を大切にし、お互い切磋琢磨しあい、様々な経験を重ねながら、一人ひとりが成長することで会社の成長・発展につながり、アキュラホームグループの未来を創っていきます。今日から社会人として、アキュラホームグループの一員としての自覚をもち、社会人としての第一歩を踏み出してください。
皆さんのこれからの社会人生活が、公私ともに輝か しいものになることを祈念して、私の祝辞とします。
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リリースには、次のような新入社員のコメントも寄せられている。
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一年前のちょうど今頃、新型コロナウイルスが流行し始め、これまで当たり前に過ごしてきた日々ががらりと変わってしまいました。就職活動においても、自分自身が一体何をしたいのか、これから先、何を大切にすべきなのか、改めて考えさせられるきっかけとなったと同時に、慣れないオンラインでの選考は、失敗や発見の連続でした。そうして、いくつもの壁にぶつかり、悩みながらも就職活動を進めていたとき、アキュラホームグループに出逢いました。
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住まいづくりへの情熱、信念、そして誇り。住まう人の喜びのために精進し、努力を惜しまない「匠の心」はもちろん、いち早くコロナ禍でも安心して快適に暮らすことのできる住まいを提供できる行動力に感銘を受けたことを今でも覚えています。住まいに関することだけでなく、カンナ削りの木のストローをはじめとする社会貢献活動など、「日本の住まいづくりを変える」という、その強い想いと高い志に惹かれ、いつしかその一員になりたいと願うようになっておりました。
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このたびの新型コロナウイルスで、世の中では様々な活動が自粛などとなっています。今後、働いていくにあたって予想もつかないような事態が起きることもあると思いますが、ピンチをチャンスに変えられるよう柔軟な発想をし、トライ&エラーで実践していきたいと思います。これから先、一年前のあの頃のように悩み、戸惑い、壁にぶつかって立ち止まってしまうことも多々あるかもしれません。そんな時は今日の喜びを思い出し、何事にも全力投球で取り組 み、前に進んでいきます。そして、新入社員一同、アキュラホームグループの一員として恥ずかしくない社会人となるため、日々高みを目指し、精進して参ります。これから、同じ想いを持ち共に入社した仲間たちと切磋琢磨しながら成長し、会社の発展のために努めさせて頂くことをここに誓い、決意表明と致します。