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2021/04/29(木) 12:06

野村不動産HD 2021年3月期 減収減益 新型コロナ影響額は事業利益で140億円減

投稿者:  牧田司

 野村不動産ホールディングスは4月27日、2021年3月期決算を発表。売上高は5,806億円(前期比14.2%減)、営業利益は763億円(同6.8%減)、事業利益764億円(同7.7%減)、経常利益は659億円(同9.7%減)、純利益は421億円(同13.7%減)となった。

 新型コロナウイルスの影響額は、事業利益ベースで約140億円(2020年7月時点では同200億円と想定)となり、当初予想から60億円減少。各部門の利益率向上・経費削減 による約100億円の利益の増加により、事業利益は前期比7.7%減の764億円となった。

 事業別では、住宅部門は計上計画が少なかったうえ、新型コロナの影響により一部物件の計上時期を変更したことで、マンションと戸建てを合わせた計上戸数が3,669戸(前期比1,070 戸減)と減少。粗利益率は22.6%(前期20.4%)と向上した。2022年3月期計上予定売上高3,150億円(戸数:4,400戸)に対する期初進捗率は65.3%と堅調に推移している。

 都市開発部門は、新型コロナの影響により商業施設の賃貸収入やホテル事業、フィットネス事業の収入が減少した一方で、オフィスビル、物流施設を中心とした物件売却が堅調に推移し、売却粗利益は211億円(前期比20.1%増)となった。

 サービス・マネジメント分野は、私募REITを中心に運用資産残高が増加し、CRE部門、運営管理部門は、新型コロナの影響を一部受けたものの、主に年度後半にかけて、仲介取扱高の増加、および受注工事の利益率改善などによって回復し、サービス・マネジメント分野全体では増収増益となった。

 2022年3期の業績予想は、売上高6,800億円、営業利益770億円、事業利益840億円、経常利益725億円、純利益495億円と増収増益を見込む。売上高、事業利益、純利益は過去最高となる見通し。

 配当は、2020年5月に公表した配当予想を修正し、2021年3月期の年間配当金を1株82.5円と9期連続の増配とする。2022年3月期の年間配当は85.0円の予定。

 

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