住友不動産と長谷工コーポレーションは5月25日、事業協力者として参画している調布市染地三丁目の「多摩川住宅ホ号棟マンション建替事業」のマンション建替組合が設立されたと発表した。建替え円滑化法に基づく許可を受け、建設するもので、容積率の上限が引き上げられたことにより、従前は380戸だったのが建て替え後は910戸となる予定。
「多摩川住宅」は、1968年竣工の東京都住宅供給公社による開発面積約50haの賃貸住宅(約1,800戸)と分譲住宅(約2,100戸)の約3,900戸の中層マンションのほか商業施設、公園、野球場・テニスコート、幼稚園・小中学校などからなる大規模団地。
「ホ号棟」は2007年4月、多摩川住宅街づくり協議会が発足、2015年11月、事業協力者として住友不動産と長谷工コーポレーションが選定され、コンサルタントのシティコンサルタンツと共に行政協議や全権利者との合意形成活動を行ってきた結果、2020年8月、団地一括建替え決議が成立した。
現地は京王線調布駅からバス9分、敷地面積約37,638㎡。従前建物は5階建て全11棟380戸。竣工は1968年3月。建て替え後は12階建て全7棟910戸。竣工予定は2025年。
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「多摩川住宅」は、1992年竣工の東京都住宅供給公社の6階建て「ソシア多摩川」40戸を取材したとき訪ねている。マンション商品企画が最高に素晴らしく、多摩川もすぐ近くで、環境に恵まれていたのを思い出す。
あれから30年も経過しているので現況はどうなっているのかわからないが、調布駅や狛江駅までのバス便も豊富で、価格やプランにもよるだろうが、バス便のネックを克服するかもしれない。