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2021/06/03(木) 17:11

新オフィスブランド「クロスシービル」第一弾「東日本橋」 コスモスイニシア

投稿者:  牧田司

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「クロスシー東日本橋ビル」

 コスモスイニシアは6月3日、働き方・暮らし方の「多様性」と建物の「機能性」・「快適性」を追求した中規模の新築オフィス・商業ビルの新ブランド「cross-c bldg.(クロスシービル)」の第一弾「クロスシー東日本橋ビル」の報道陣向け案内会・内覧会を行った。

 物件は、都営浅草線東日本橋駅から徒歩4分、JR総武線快速馬喰町駅から徒歩4分、中央区東日本橋二丁目の商業地域に位置する敷地面積約455㎡、8階建て延べ床面積約2,438㎡。オフィス区画数は8区画、面積は約160~278㎡。竣工は2021年4月。設計・施工は大豊建設。

 現地は、オフィスやマンションなどが建ち並ぶエリアの一角で、隅田川に近接していることから、中層階以上は東側方面にスカイツリーなどの眺望が望める。

 「cross-c bldg.(クロスシービル)」は、つながる〝場〟をコンセプトに、Kenmaデザイン監修のもと「多様性」「機能性」「快適性」を追求した空間デザインとしているのが特徴。奥行約3m×8mの多目的に利用できる大型テラスを設置し、屋上はアクティブレスト仕様のフィットネス空間としている。

 1~3階の天井高を約3.4m確保し(4階以上は2.7m)、天井には型枠材と仕上げ材を兼ねたトドマツ(1階)カラマツ(2階)スギ(3階)を採用。廃材を減らし、環境負荷低減も実現している。

 このほか、非接触式エレベーターボタン、共用部の円形ファブリック素材、ポッティング加工のピクトサイン、立てかけ式のDAIKEN製自転車置き場(7台)などを採用・設置している。

 「Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」の略称で、快適な室内環境を実現しながら、建物で消費するエネルギーをゼロにすることを目指した建物に認証される環境省「ZEB Ready」を取得している。

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「cross-c bldg.(クロスシービル)」ロゴとエントランス

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テラス

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屋上テラスと案内図

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ぶら下がって見せる同社担当者(逃げ出したサルではありません)

◇      ◆     ◇

 1~3階の天井に本物の木を採用しているのがいい。マスク越しでも木の香りをかぐことができた。スギやカラマツはこれまでもたくさん見学しているが、トドマツは初めてだった。

 ネットで調べたら分布は北海道に限られており、加工は容易で住宅では柱や板に使用されているとある。色調は、赤みがかっているアカマツと異なり白褐色だった(使用する部位にもよるのか)。

 24㎡(7.3坪)の木調デッキを敷き詰めたテラスがまたいい。季節にもよるが、このような空間で仕事をすれば能率も上がるのではないか。

 上層階の眺望がいいので、オフィスとマンションの混合はどうかと質問したら、建築基準法や消防法の規制が多く、コスト的に難しいとのことだった。下層階で仕事をし、上層階に住むというのは最高に素晴らしのではないか。

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3階の天井(使用されているのはスギ)

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立てかけ式の自転車置き場(奥行きが狭くても置けるのがミソか)

 

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