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2013/05/24(金) 00:00

総合地所「八千代台」第1章74戸が即完 高齢者も動く

投稿者:  牧田 司記者

総合地所「ルネ八千代台」第1章74戸が即日完売

50~60歳代の来場者45%に達する

 


「ルネ八千代台」完成予想図
 

 総合地所は5月23日、全129戸のうち第1章(期)74戸が即日完売したマンション「ルネ八千代台」の記者見学会を行なった。人気もさることながら、来場者の年齢層は60歳代が35%、50歳代が10%、双方で45%にのぼり、30歳代と40歳代の53%とあまり変らないことが注目される。実際の申込者もほぼ同じ傾向のようで、キャッシュで購入する人が目立つという。

 物件は、京成本線八千代台駅から徒歩4分、八千代市八千代台南1丁目に位置する11階建て全129戸の規模。第1章74戸の専有面積は73.80~85.20㎡、価格は2,690万~3,510万円(最多価格帯2,800万円台)、坪単価は126.5万円。竣工予定は平成26年3月上旬。設計・施工は長谷工コーポレーション。

 4月26日から事前案内会を開始し、5月21日に抽選分譲した結果、最高6倍、平均1.15倍で即日完売した。来場者は約290件。

 現地は、駅南口からまっすぐ伸びる商店街の中にあり、敷地は商業施設「NSプラザ(旧ナリタヤ)」の跡地。全戸南向きで敷地南側には第一種低層住居専用地域が広がる。舗道に面した敷地内には物件のさきにあるイチョウ並木と連続性をもたせるようイチョウ10本を植え緑化を図る。

 商品企画としては、長谷工コーポレーションが独自に開発した居室ドア把手の出っ張り部分をなくした「プッシュ・プル・プレート」を初採用しているほか、ディスポーザも標準装備。布団クローゼットもある。

 見学会で説明した同社分譲事業第一部副部長・鹿谷泰広氏は、「八千代台駅圏では8年ぶりの新規供給。広告は、折込チラシや誌面媒体などはほとんど行わず、マンションから半径2キロ圏の2万から2.5万世帯へのポスティングを重点的に行った。現地が商店街で、地元の方がよく利用されていた商業施設だったので、みなさんよくご存知だった。来場者は60歳代以上が最多の35%を占め、特にキャッシュでの購入が多いのが特徴」などと語った。6月に第2章を分譲するが、鹿谷氏は「第1章では68㎡台の22戸は未供給。購買力の低い層からの集客も期待できる」と早期完売に自信を見せていた。


ラウンジ

 

◇     ◆     ◇

 

 第 1 章の即日完売はあまり驚きはしなかった。都心部の高額だけでなく、郊外の分譲単価が低いマンションも最近は総じて好調だからだ。駅から徒歩4分で、全戸南向き、敷地南側が第一種低層住居専用地域で将来的に環境が担保されているのが人気の最大の要因だ。8年ぶりの供給というのも見逃せない要因だ。それだけ購買エネルギーが蓄積されていたかと読める。

 記者が驚いたのは高年齢の来場者・申込者の比率の高さだ。わが目と耳を疑った。郊外マンションといえば、子育てファミリーが中心というのが通り相場だ。50歳代、60歳代で45%に達した最近の郊外マンションの例を記者は知らない。

 その理由は分からないが、考えてみるとなるほどと思えなくはない。八千代台駅圏はこれまでマンションもそうだが、アッパーミドルをターゲットにした質の高い戸建てもかなり供給されてきた。5,000万円から6,000万円台もよく売れた地域だ。ローン返済も終えた当時の購入者が〝駅 近〟のマンションに移り住むのはどこにでも見られる傾向だ。今回のマンションは立地の上でも同駅圏では一等地だ。

 最近の株高もフォローの風となっているのは間違いない。アッパーミドル層なら最近の株高で数百万円どころか、千万円単位で儲かっている人は少なくないはずだし、塩漬けにしていた株も買値に戻りつつあるのではないか。鹿谷氏も「確かに株で儲かったというお客さんもいらっしゃる」と話していた。

 今回の同社のマンションだけでなく、立地条件に恵まれた郊外マンションは高齢者の購入比率が今後高まるのではないか。


リビング

 

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