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2021/11/10(水) 23:35

戦力外かFA権行使か 東建の鑑定士・村部 三菱地所に電撃トレード/早大柴田も入社

投稿者:  牧田司

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村部(左)と成瀬(大手町パークビルで)

配布された20223月期第2四半期決算資料は字が小さくほとんど読めなかった。しかも、大した質問は出なかったとは思うが、最後列に座ったのと耳が遠くなったせいか、質疑応答で何が話されたか全くわからなかった。

何の収穫もなく帰るのは記者の沽券にかかわる。一つくらいコメントを取ろうと、決算説明会に臨んでいた三菱地所代表執行役執行役専務・片山浩氏に聞いた。「マンションの完成在庫が半減し、営業利益率が改善し、計上予定の契約進捗率が97%というのは初めてではないか」と。片山氏は「その通り。都心部も郊外部も好調に推移している」と答えた。

午後6時過ぎだった。あとはおいしい生カキでも食べようと、エレベータに向かって歩いていた。掃除ロボットが懸命に働いているお陰だろう、塵一つない通路の向こうから二人の男が歩いてきた。だしぬけに「牧田さん」と声を掛けられた。「ムラベです」

すぐ、東京建物野球部の村部であることは分かった。その村部がこんなところで何をしているんだろうと思ったら、「トラバーユしました」というではないか。名刺には「再開発事業部副主事  村部裕哉」のほかに、小さい文字ではあるが「不動産鑑定士」「再開発プランナー」の肩書が添えられていた。悪事を働いて資格をはく奪された末のトラバーユではなさそうだ。

だとするならば、その理由はなにか。選手として活躍したのはほんの23年で、口だけは達者なのが災いして戦力外通告を申し渡されたのか。それとも、誰憚ることなくずげずげとものいう態度が嫌われたのか、不動産鑑定士の資格を入社後数年で取得したのが煙たがられたのか-記者は頭をフル回転させた。ひょっとしたら実績が認められてFA権を行使したのかもしれないと。

真相は分からないし、そんなことはどうでもいい。東京建物から三菱地所への電撃トレードが成立したのは事実であり、なによりも本人が「投手? もう肩が痛くて投げられない。レギュラー獲りに必死。声も健在。仕事はとても楽しい」と語ったのが嬉しい。

傍にいたのは、村部と同期・同い年の2013年入社のキャプテン成瀬だと紹介された。肩書には「総務部副主事  成瀬隆彦」とあった。記憶に全然なかった。家に帰って検索したら、20166月のRBA記事には、東大卒の4年目で「宅建? ようやっと3年目で取りました」とコメントがあるではないか。

5年前の成瀬とこの日の成瀬は多分同一人物なのだろう。その成瀬が「早大硬式野球部の柴田が今年入社した。MAX150キロ。今年の丸の内大会3回戦で敗退したが、柴田がボコボコに打たれた。来年までには再生させる」と話した。

「鉄は熱いうちに打て」-成瀬が柴田を叩き直せば、来季の三菱地所チームはRBA大会で8強に勝ちあがるかもしれない。村部の咆哮が聞きたい。柴田がんばれ。

東京建物に奇跡をもたらすか 新人の村部投手(2013/7/16

 

 

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