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2013/06/04(火) 00:00

日土地 次世代制震装置装備の「高井戸」1期即完

投稿者:  牧田 司記者

さすが日土地 土地の魅力を最大限引き出す

「ラヴィアンヴェール高井戸」 第1期が即日完売

 


「ラヴィアンヴェール高井戸」

 

 日本土地建物販売が先に第1期8戸を即日完売した建売住宅「ラヴィアンヴェール高井戸」を見学した。高井戸駅から徒歩3分の高台立地で、由緒ある土地の魅力を最大限に引き出した好物件だ。並木道や神田川沿いの緑が美しい街だ。

 物件は、京王井の頭線高井戸駅から徒歩3分、杉並区高井戸西1丁目の第一種低層住居専用地域(建ぺい率40%・50%、容積率80%)に位置する全12戸。第1期(8戸)の敷地面積は125.19~140.25㎡、建物面積は98.12~104.12㎡、価格は7,480万~9,100万円。建物は2×4工法2階建て3月下旬に竣工済み。施工は細田工務店。5月25日に抽選した結果、最高5倍、平均2.3倍で即日完売した。来場者は135件、問い合わせは60件にのぼった。引き続き第2期(4戸)が6月8日に分譲される。

 

◇     ◆     ◇

 

 高井戸駅を降りると直ぐに現地が分かる。見たとたん即日完売を納得した。駅から現地まで神田川沿いの緑道を通り、高さ約5mの階段を上ったところが現地だ。法面の高木がいかにも歴史のありそうな敷地であることをうかがわせる。

 販売担当者によると、地元の社会福祉法人浴風会の社員寮跡地とのことだった。浴風会についてネットで調べたら、発祥は「関東大震災の被災老人の援護を目的として皇室の御下賜金を含む義捐金を基として内務省社会局の手により財団法人として設立…内務省社会局によって90,750平方メートル(約27,500坪)のこの地(当時は東京府豊多摩郡高井戸村)に、本館・入居棟・付属建物合わせて54棟の建物…の施設を設置したのが浴風会の始まり…浴風会本館は、大正15年に内田祥三(うちだよしかず)氏並びに土岐達人氏により設計されました。中央に塔を配置し、両翼を広げた姿は、内田氏が手掛けた『東京大学安田講堂』と共通する表情を見せています」とホームページに書かれていた。

 ランドプラン、建物外観は由緒ある土地にふさわしい風格、気品のあるものだ。基礎には地震エネルギーを約46%吸収する次世代制震装置SSダンパーを採用したほか、外壁は写真のように日射を遮りながら通風・採光も確保する遮蔽壁を採用しているのが特徴だ。その他設備仕様レベルも高い。


坪庭

 

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 他のデベロッパーも喉から手が出るほど欲しい土地だろう。同社の用地取得の経緯は聞いていないが、さすが日土地。数は多くはないが、バブル崩壊後も継続してレベルの高い建売住宅を供給してきたからこそ、この土地の魅力を最大限に発揮したといえる。

 価格もリーズナブルだ。現地を見て、さすがに1億円は越えないだろうと読んだが、2期も最高価格は8,880万円だ。同社は隣接地でも用地を取得しており、戸数は今回の物件より少なくなりそうだが建売住宅になるのは間違いない。

  細田の施工もいい。創業以来60余年、ずっと戸建ての分譲、施工を続けてきた技術力・デザイン力がうかがわれる。今回の建物は2×4だが、これもなかなかいい。記者がこれまでたくさん見てきた自社、法人受注物件のうち2×4はどれぐらいの比率なのだろうか。自社物件は軸組が圧倒的に多いはずだが、法人受注では2×4も意外と多いような気がする。

現地の法面 神田川沿いの緑道から現地を望む

 

 

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