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2021/11/24(水) 18:58

「うめきた2期」の3つのホテル運営会社 ヒルトン、阪急阪神ホテルズに決定

投稿者:  牧田司

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「うめきた2期」開発現場

 大阪駅北口の開発面積約91,150㎡の再開発を進めている三菱地所を代表企業とする「うめきた2期」の開発事業者JV9社は11月24日、事業地内で計画しているスーパーラグジュアリーホテル(SLホテル)、ライフスタイルホテル(LS ホテル)、アップスケールホテル(USホテル」)のオペレーターについて、SLホテル、LSホテルをヒルトンに、USホテルを阪急阪神ホテルズにそれぞれ決定し、再開発のホテル事業の幹事社であるオリックス不動産はヒルトンと運営委託契約を締結し、SLホテルの名称を「ウォルドーフ・アストリア大阪」に、LSホテルの名称を「キャノピーby ヒルトン大阪梅田」に決定したと発表した。

 「ウォルドーフ・アストリア」はヒルトンの最上級ラグジュアリーブランドで、現在、30か所以上でアイコニックなホテルを展開しており、今後数年間の間に15か所で開業予定。「ウォルドーフ・アストリア大阪」は、同ブランドとしてはわが国では先に事業決定を発表した2026年度開業予定の「ウォルドーフ・アストリア東京日本橋」に次ぐ第2弾で、開業は「東京日本橋」より先の2025年度上期の予定。南街区賃貸棟・西棟の2階、28~38階に位置し、50㎡を中心とする252室の客室のほかラウンジ&バー、レストラン、フィットネス、スパ、屋内プール、チャペル、ライブラリー・ラウンジ、宴会場、会議室などを設置する予定。

 ライフスタイルブランド「キャノピーby ヒルトン」は日本初進出。「キャノピーby ヒルトン大阪梅田」は、北街区賃貸棟の10~25階に位置し、客室は32㎡を中心とする308室で構成。ラウンジ、フィットネス、会議室を設置予定。開業は2024年度上期の予定。

 USホテルは南街区賃貸棟・東棟の5~28階に位置し、客室は23 ㎡を中心とする482室で、レストラン、バー、フィットネスを設置予定。2024年度下期の開業を目指す。

 同日、ヒルトン大阪で行われた記者発表会には三菱地所執行役常務・木村透氏、オリックス不動産専務執行役員・高橋豊典氏、ヒルトン 日本・韓国・ミクロネシア地区代表・ティモシー・ソーパー氏が出席し、ヒルトン取締役社長兼最高経営責任者・クリストファJ.ナセッタ氏、 大阪府知事・吉村洋文氏、大阪市長・松井一郎氏などのビデオメッセージも披露された。

 「うめきた2期」の玄関口には現在のJRの「大阪駅」と直結する新駅が2023年に開業し、2025年4月から10月まで、「大阪・関西万博」が大阪市で開催されることから、関係者はホテルの開業に大きな期待を寄せた。

 ティモシー・ソーパー氏は、記者団からの「大阪のホテルは供給過多ではないか」という質問に対し、「供給過剰では全くない。それぞれが共存できる。ホテル市場は224年には回復に向かい、2030年までに訪日外国人6,000万人という政府の目標は達成できる。ファンダメンタルが伸びるのは間違いない」と否定的な見解を示した。

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左から木村氏、ティモシー・ソーパー氏、高橋氏

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「USホテル」完成予想図(提供:うめきた2期地区開発事業者)

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 記者は発表会の前日、東京建物が分譲中の「Four Seasons Hotel」との複合「Brillia Tower堂島(ONE DOJIMA PROJECT)」(463戸、うち一般分譲対象外住戸53戸含む)を取材した。第1期130戸は、これまでの市内の最高坪単価400万円をはるかに超える坪650万円だったにも関わらず平均4.2倍の競争倍率で即日完売した。

 「うめきた2期」の立地条件は「堂島」をはるかに超える。発表会で分譲棟について何らかのメッセージが発せられるのではないかと期待したが、まったくなかった。「堂島」の記事は稿を改めて紹介する。

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開発現場


 

 

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