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2022/02/26(土) 13:34

ケイアイスター本拠の群馬の平屋 10年間で2.5倍増 4戸に1戸の割合 IKIの反響激増

投稿者:  牧田司

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高崎のIKIモデルハウス

 ケイアイスター不動産のグループ会社Casa robotics(カーザロボティクス)は2月25日、規格型平屋注文住宅IKI(イキ)の2022年1月のWeb反響数が前年同月比で約3.4倍に伸び、Web反響のうち来場予約の約7割が無人内覧を希望しており、過去最高の割合となったと発表した。

 IKIを専門に手掛けるカーザロボティクスは、現在、関東エリア10か所にあるIKI展示場すべてに独自のリモート接客システムを導入済み。2021年6月にはリモート接客を専門に行う部署・ロボット部を立ち上げている。部設立後の7月から11月までの5か月間でリモート接客回数は300回を超えたとしている。

 IKIは2020年8月に販売開始。シンプル+スマート+効率的+ローコストによる無駄を省いた商品で、建物本体価格は17坪(約57.9㎡)649万円(税込)~。

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同社のプレス・リリース

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◇        ◆     ◇

 記者は、理想の一戸建ては「平屋」だと思っている。敷地は100坪くらいで、建物は30~40坪。敷地内には果実がなる好きな中低木を植え、池には魚を放ち、自家消費用の畑をつくり、パターの練習もできるようにする。水琴窟の仕掛けも施す。これが最高だ。

 仮に都心部でこれを造れば10億円でも足りないだろうが、地方なら数千万円以下で建てられるはずだ。

 同社のIKIのモデルハウスを見学したいのだが、本拠の高崎なので、コロナ禍でそのためだけに時間とお金をかけるのはためらわれるので実現しないのだが、とても興味はある。

 建築着工統計でも平屋住宅が伸びているのは確認できる。グラフにしたのがそれだ。2012年の居住専用住宅着工戸数は約44.8万戸で、そのうち1階建て(平屋)は約3.0万戸となっており、占める割合は6.8%だ。その後、着工戸数は多少の波はあるが漸減傾向を示しており、その一方で平屋は戸数、比率とも増加の一途。2021年は約5.6万戸となり、全体に占める割合は12.5%に達している。この10年間で戸数は1.8倍、比率は5.7ポイントも上昇している。

 同社が本拠とする群馬県はどうか。2012年は全着工戸数8,362戸のうち平屋は10.5%に当たる882戸だったのが、2021年は全体8,551戸に対し、平屋は25.8%の2,202戸へ比率は15.3ポイント、戸数は2.5倍へ激増している。

 同県での平屋の着工増とIKIとの関連は不明だが、同社が平屋の流れを捉え、加速させようと考えているのは確かだ。今後も人口減少・少子化は加速するし、働き方も変わる。平屋が注目されるのは間違いない。朝廷もお殿様も住んでいたのは平屋だ。2階建てが普及しだしたのは、絶対的戸数が少なかった戦後以降だ。

 参考まで。かつてバブルのころ、木下工務店は千葉県郊外でプロ仕様の芝を張ったバンカー付きのパッティンググリーンを設けた建売住宅を分譲したことがある。値段は忘れたが売れるまで時間はかからなかった。平屋の建売住宅も結構分譲された。

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国土交通省 建築着工統計から。比率は全体に占める平屋の割合(%)
 

 

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