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2022/03/01(火) 14:23

二重・樹脂サッシ&タオル掛け2か所に感動 大成有楽不「習志野大久保」 1期1次即完

投稿者:  牧田司

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「オーベル習志野大久保」

 大成有楽不動産が分譲開始した「オーベル習志野大久保」を見学した。駅から徒歩9分のマンションや戸建てが建ち並ぶ住宅街の一角で、坪単価(170万円台半ば)から判断してコストパフォーマンスが高いマンションだ。線路に近いことから二重サッシ(一部除く)を採用し、居室側は樹脂サッシにすることで省エネ性にも配慮している。

 物件は、京成本線京成大久保駅から徒歩9分、習志野市大久保2丁目の第一種中高層住居専用地域、第一種住居地域に位置する6階建て全82戸。先着順で分譲中の第1期2次(15戸)の専有面積は57.83~77.46㎡、価格は3,288万~4,388万円(最多価格帯3,700万円台)、坪単価は170万円台の半ば。竣工予定は2023年1月下旬。設計・施工・監理は長谷工コーポレーション。販売代理は長谷工アーベスト。

 2月14日に抽選分譲し、即日完売した第1期(14戸)の専有面積は57.83〜77.98㎡、価格は2,998万〜4,298万円。問い合せ件数は304件 来場者数は63組(2月16日現在)。

 現地は、幅員約4~7mの緑道が整備され、立派なケヤキやサクラの街路樹(一部除く)が植えられているハミングロードから一歩入った中層マンションや戸建てが建ち並ぶ住宅街の一角。市立中学校が隣接(徒歩2分)し、市立小学校へも徒歩6分。

 建物は全82戸のうち69戸が南向きで、敷地南側には駐車場を挟んで京成線の線路が走っていることから、線路側に面した住戸は二重サッシを採用し、居室側は樹脂サッシとして遮音性と断熱性を高めている。

 主な基本性能・設備仕様は、直床、床暖房、リビング天井高2450ミリ、食洗機、浴室タオル掛け2か所、同社オリジナルの「オレンジラボ」、物干し金物のほか、LDKに隣接するスペースにホームライブラリ―(38戸)、マルチスペース(5戸)、こもルーム(6戸)を提案。共用部には「キッズスペース・ラウンジ(集会室)」のほか、Wi-Fi環境が整った900誌以上の雑誌が手持ちのスマホを利用して無料で楽しめる「J:COM ブックス スポット」や「スタディルーム」2室、コープみらいの「宅配サービス」の配達物を一時置きできる鍵付きの「食配ステーション」を採用している。

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タオル掛け2か所

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現地近くのハミングロード

◇        ◆     ◇

 同社のマンションは、数年間ほとんど全てといっていいくらい見学している。特別な理由はない。プレス・リリースをそのまま記事にするのはためらわれるからで、さらにいえば同社を含めて芙蓉グループのデベロッパーが好きだからだ。東京建物、安田不動産、中央日本土地建物、ヒューリックなどだ。それぞれ旧グループが異なり社風も微妙に異なるが、共通するのは何事も〝真面目〟〝一生懸命〟に取り組んでいることだ。

 RBA野球にそれはよく表れている。生き馬の目を抜くような戦略を取ることはなく(これは欠点でもあるが)、現有勢力で精いっぱい戦っている。大成有楽は〝出ると負け〟を繰り返しているが、応援したいチームだ。

 マンション事業も同様だ。同社は「オレンジラボ」に象徴されるように、生活者目線の商品企画に力を入れている。それがマンション購入検討者に評価されているはずだ。

 しかし、今回の見学では危惧することが一つあった。坪単価は相場からしてこんなものだろうと思うが、利益率を高めるために基本性能・設備仕様レベルを落としているのではないかということだった。

 モデルルームを見学して危惧は杞憂であることが分かった。その一つは前段で書いた二重・樹脂サッシを採用していることだった。敷地から線路まで20m以上あったので、それほど騒音は気にならないはずだが、同社はきちんと対応している。樹脂サッシのよさは住んでみればよく分かるはずだ。

 もう一つ、安堵したのは浴室のタオル掛けを2か所に設けていたことだ。これまで何回か書いたが、建築費の上昇などを吸収し、グロス価格を抑制するためにタオル掛けを2つから一つに減らすどころか、1つもつけないマンションが増えている。特に千葉方面は多いような気がする。

 なので、恐る恐る浴室を覗いたらちゃんと2つ付いていた。嬉しくなってそのことを、物件の説明を受けた同社マンション事業部・平井氏に伝えたら、平井氏は「最初の仕様では1つしかなかったのですが、2つないとファミリーは不便だよねと話し合って2つ付けることにしました。」と話した。この言葉に記者は感動した。

 読者の皆さんは〝たかが、そんなこと〟というかもしれないが、記者は逆のことを考える。タオル掛けは1本せいぜい2万円くらいのはずだ。それを削ってでもコストを下げ、利益を上げようとする姑息な手段を取るデベロッパーやゼネコンが許せないのだ。顧客主義とは真逆だ。

 一事が万事という言葉もある。タオル掛け1本をけちるようなデベロッパーは他でも消費者が見逃してしまうステルス値上げをしているのは間違いない。

 この記事を読む購入検討者の方には、ついていなければ文句の一つや二つぶつけてみることを勧める。十中八九は〝無料〟で付けてくれるはずだ。タオル掛けが付いているかついていないか、1つか2つか、デベロッパーの良心を計る簡単なモノサシだ。

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建設現場


 

 

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