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2022/03/15(火) 11:31

三菱地所 オフィス家具引取・販売サービス「エコファニ」本格稼働

投稿者:  牧田司

 三菱地所は3月15日、オフィス家具の引取・販売サービス「エコファニ」を本格稼働したと発表した。

 オフィスのレイアウト変更などで不要になったオフィス家具を企業から引き取り、東京駅・ 大手町駅直結の「朝日生命大手町ビル」地下1階の直営ショールーム兼倉庫(約150坪)で検品・清掃のうえ、リユース家具として展示、法人・個人に販売する。

 また、オフィスに家具をセットした状態で賃借する「セットアップオフィス」への供用のほか、リユース家具のサブスクリプションサービスにも対応する。 一定期間出荷に至らない商品は産業廃棄せずリユース&マテリアルリサイクルを実施するなど、「サステナブルな社会の実現」に貢献する。

◇        ◆     ◇

 この種のサービスを提供する専門業者はたくさんあるのだろうが、三菱地所も参入するとは驚いた。とはいえ、似たようなサービスは業界初ではない。同社が業界初ではない。長谷工コーポレーションは内装オーダーシステム「アイセルコ」をもう30年くらい前に開発し、契約者にインテリアなどを販売する長谷工インテックの年間売り上げは47.74億円(2021年3月期)とある。かつて三井不動産レジデンシャルは、〝使用済み〟の家具類を一般に販売したこともある。サブスクを採用するデベロッパーもある。

 そこで一つ提案。記者はマンションや分譲戸建てを見学する際は、設備仕様、建具・家具、什器などのグレードもチェックすることにしている。何度見ても分からないのは建具・家具、什器、ワインなどの質=価格だ。

 使用されているのは、各社が自前で購入してモデルルーム・モデルハウスで使いまわししているのか、それともその種のサービスを専門に行っているリース会社から借りているのだろう。たまに、販売住戸の在庫処分として〝家具付き〟販売も行われている。

 各社がおのおの不要になった建具・家具、什器などを買い取り・販売するのも結構だが、共同市場を開設すれば大量に集荷できコストも下げられ、販売価格も下げられる。

 さらにまた、モデルルーム・モデルハウス来場者に占める購入者の割合は高くてもせいぜい3割だ。無駄が多すぎる。少しでも販管費を抑えるため、建具・家具、什器メーカー、酒類製造・販売メーカーと提携し、購入者はもちろん、来場者に割安で販売してはいかがか。商品にタグを付ければ、販売担当者が説明することも必要でないはずだ。分譲住宅のモデルルーム・モデルハウス来場者は親子を含めれば少なく見積もっても年間50万人はあるはずだ。巨大市場を見逃す手はない。

 

 

 

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