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2022/07/14(木) 13:08

国内最高層13階建て 木・鉄骨のハイブリッドビル 東急不「COERU SHIBUYA」竣工

投稿者:  牧田司

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東急不動産は714日、コンパクトビル「COERU(コエル)」シリーズの第一弾として、木・鉄骨のハイブリッド耐震システム「木鋼組子®(モッコウクミコ)」を国内で初めて採用したビル「COERU SHIBUYA(コエル シブヤ)」が630日に竣工したと発表した。

建物は、外部から視認性の高いファサード2面に、ラチス状(組格子)の木・鉄骨のハイブリッド耐震システム「木鋼組子®」を使用し、10階から13階の上層階の柱梁に木質ハイブリッド集成材を採用。エントランスホールにも一部天然木を使用することで、建物内外から木材のぬくもりを感じられるようにした。国土交通省「サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」に採択されており、グリーン電力の導入も決定している。

「木鋼組子®」は、前田建設工業とホルツストラが共同開発したもので、鋼板の芯材の外周を木で挟み一体化したものを、ラチス形状にユニット化したシステム。圧縮力に強いと引張力に強い鉄骨を組み合わせることで、高層鉄骨造のビルなどに適用することを可能にした。階高13階建ては、鉄骨造・木造によるハイブリッド構造のオフィスとしては国内最高階数となる。木材にはフィンランド産の欧州アカマツを使用。

木質ハイブリット集成材は、鉄骨造でありながら集成材を耐火被覆として木質感ある仕上げにするのが特徴。見た目は木造でありながら、鉄骨造と同様の構造計算が可能な木質構造部材。木は長野県産材の信州カラマツが採用されている。

物件は、渋谷駅から徒歩6分、渋谷区道玄坂一丁目に位置する敷地面積約174㎡、鉄骨造、一部木造13階建て延べ床面積約1,408㎡。用途は事務所・店舗。設計・施工は前田建設工業。竣工は2022630日。

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「木鋼組子®(モッコウクミコ)」

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木質ハイブリット集成材
 

 

 

 

 

 

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