大京は10月6日、同社のフラッグシップブランド「ザ・ライオンズ」としては11年ぶり(竣工後)の「ザ・ライオンズ池袋」のマンションギャラリーを10月22日(土)から一般公開すると発表した。同日、メディア向けモデルルーム見学会を行った。
物件は、東京メトロ丸ノ内線池袋駅から徒歩7分、山手線池袋駅から徒歩10分、豊島区池袋3丁目の商業地域(建ぺい率80%、容積率400%)に位置する敷地面積約1,215㎡、7階建て全83戸(一般分譲対象戸数67戸)。竣工予定は23年9月。設計は日企設計。施工は佐藤工業。専有面積は43.40~72.37㎡、価格は未定。販売開始は2022年10月下旬。
現地は、同社本店事業推進部事業推進一課係長・上田寛人氏によると「お客さんは『池袋にこんな道路があったか』と驚かれる」というエリアの一角のようだ。計画から17年の歳月を経て、従前は幅員4mだった「みたけ通り」の道路を18mに拡幅し電線の地中化、歩道の整備が行われ、豊島区の地区計画によって商業地域でありながら風俗施設などを禁止し、建物の絶対高さが22mと定められているという。
デザイン監修にUDSを起用し、建物外観は「池袋西口の芸術・文化の継承」をコンセプトに、柱の表面を三角形状に設置するなど、洗練されたシャープなデザインとし、間取りは1LDKから3LDK(43.40~72.37㎡)まで全14タイプ。主な基本性能・設備仕様は二重床・二重天井、リビング天井高2500ミリ、サッシ高約2.2m、食洗機、御影石キッチン・洗面化粧台、LDのほか居室床暖房(一部)、コロンボ製ドアノブ、タオル掛け1か所など。
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この日は、午前中から夕方まで4件の取材が入っており、昼食をとる時間もなかったため、この物件の現地は確認していない。駅からのルート次第では歓楽街・風俗街もありそうだが、周辺は低層住宅街とのことだ。
現地を確認していないので価格(単価)予想はしづらいが、埼京線十条駅前の39階建て東急不動産他「ザ・タワー十条」(578戸)の坪単価が470万円(記者予想)で、近接する30階建て東京建物「ブリリアタワー池袋WEST」(230戸)が坪単価520~530万円で好調に推移していることなどから、坪単価は500万円前後になるのではないかと思う。
ただ、モデルルームの印象からは、2009年に分譲された「ザ・ライオンズたまプラーザ美しが丘」や「ザ・ライオンズ武蔵野」よりレベルは低いと思う。「美しが丘」「武蔵野」の記事を添付したので比べていただきたい。
これは同社に限ったことではなく、10年前に分譲されたマンションのほうが総じてレベルは高い。
大京「ザ・ライオンズたまプラーザ美しが丘」が竣工(2010/3/10)
フラッグシップにふさわしい大京「ザ・ライオンズ武蔵野」(2009/9/27)