「クリオ川越大手町」
明和地所が分譲中の「クリオ川越大手町」を見学した。川越城の大手門に由来する「大手町」アドレスとしては23年ぶりの物件で、地区計画により建築物の絶対高さが16m以下に定められている閑静な戸建てエリアに立地。ランドスケープ・インテリアデザインが出色だ。
物件は、西武新宿線本川越駅から徒歩15分、川越市大手町の第一種住居地域(建ぺい率60%、容積率200%)に位置する敷地面積約1,861㎡、5階建て全49戸。専有面積は約55~92㎡、先着順で分譲中の住戸(5戸)の専有面積は64.98~75.91㎡、価格は3,993.1万~4,994.0万円。竣工予定は2023年6月下旬。設計はトータルブレイン。施工はライト工業。デザイン監修はムービング・アーキ(李孝哲氏)、ランドスケープデザインはいろ葉Design(大武一伯氏)、インテリアデザインはアクタス(岡田夕起氏)。
今年5月から分譲を開始しており、これまで200組超の来場者を集め、残りは10戸弱。販売は順調に進んでいる。
現地は、地区計画「十カ町地区」により建築物の絶対高さが16mの「時の鐘」以下に定められているエリアの一角。周辺は閑静な一戸建て住宅街で、道路を挟んだ対面は中央図書館、川越郵便局・ゆうちょ銀行。小学校は徒歩5分、川越高校は徒歩6分、市役所は徒歩6分、時の鐘は徒歩6分。
敷地形状はL字型で、幅員約6.2mの道路に接道(間口は約12m)。建物は内廊下方式を採用、和モダンをテーマにアプローチ(前庭)-エントランスホール(中庭)-専用庭(奥庭)を演出。住戸は1フロア8~12戸、全17タイプ。
主な基本性能・設備仕様は、ワイドスパン、二重床・二重天井、リビング天井高2350~2400ミリ、食洗機、ミストサウナ、引き戸・FIX窓多用、タンクレストイレ、自動着床エレベータ・呼び出しエレコールなど。
販売担当プロジェクトリーダー・岸貴展氏は、「順調な進捗。デザインに高い評価を頂いており、1階住戸から先に売れました」と話した。
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67㎡で6450ミリ、70㎡で8050ミリ、92㎡で10900ミリのアウトフレームの住戸プラン、前・中・奥庭を演出したランドスケープデザインが優れており、そして何よりも岸氏も話したようにアクタス・岡田夕起氏のモデルルームインテリアデザインが出色の出来だ。
和モダンを余すところなく表現し、天井高を高く取れないのを逆手にとって、リビングは床に座って寛げる座卓タイプとしているのが目を引いた。また、全体のカラーリングは白とグレー、黒を基調とし、格子をあしらった白の引き戸と黒の把手(オプションだが)が秀逸だ。
同社のマンションは数えきれないほど見学しているが、これほど美しいモデルルームは果たしてあったか。「アクタス」と「RBA」で検索したら、大和ハウス工業・コスモスイニシアの「豊洲」がヒットした。アクタスはモデルルームをコーディネイトした例はほかにあるのか。