三井不動産は10月20日、米国子会社「Mitsui Fudosan America, Inc.(三井不動産アメリカ」を通じ、米国ニューヨーク市マンハッタン地区で事業参画しているオフィスビル「50ハドソンヤード」が竣工したと発表した。
物件は、マンハッタンにおける大規模複合開発「ハドソンヤード」を構成するオフィスビル群の一棟で、58階建て延べ床面積約269,000㎡。マンハッタンにおける単体オフィスビルとしても、日系企業によるオフィスビル開発事業としても過去最大級。総事業費は6,000億円超(1ドル=145円)、同社の事業シェアは9割。2018年竣工の「55ハドソンヤード」とあわせた総事業費は約8,000億円となり、同社海外事業の旗艦物件に位置づけられている。
リーシングも順調に進捗しており、すでに全体の8割以上の契約が完了。主な入居企業は「Meta(旧Facebook)」や世界最大の資産運用会社「BlackRock」など。
同社は「ビル開発事業として過去最大級」としか公表していないが、事業費規模は単体ビルとしては世界有数で、わが国国内でも森ビル「虎ノ門・麻布台プロジェクト」や三菱地所「TOKYO TORCH TOWER(トウキョウトーチ タワー)」と互角か上回ると思われる。(階高、延べ床面積はこれを上回るビルはたくさんありそう)
全景(今回の物件は左から2棟目)