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2022/10/28(金) 12:13

三重県初のZEH-M 立地、デザインがいい 大京「桑名八間通マスターフォート」

投稿者:  牧田司

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「ライオンズ桑名八間通マスターフォート」

 大京のZEHマンション、「ライオンズ一宮グランフォート」と「ライオンズ桑名八間通マスターフォート」を見学した。まず、三重県初のZEH「桑名八間通」から。

 物件は、JR・近鉄名古屋線桑名駅から徒歩7分、桑名市末広町の商業地域に位置する15階建て全95戸(分譲対象戸数93戸)。三重県初の「ZEH-M Oriented」認証を取得し、「BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)」で最上級の5つ星を住棟全体と全住戸で取得済み。先着順で分譲中の住戸(6戸)の専有面積は66.72~85.84㎡、価格は4,390万~5,890万円。竣工予定は2024年2月。設計は柴山コンサルタント、施工はTSUCHIYA。モデルルームのインテリアデザインは三井デザインテック・岩崎裕子氏。第1期28戸を10月29日に分譲するが、うち22戸が成約見込み。

 現地は、桑名駅と歴史文化資源が多く残る桑名城跡エリアをつなぐ八間通り沿いに位置。敷地北側は、電柱が地中化されている車道22m、歩道10mの八間通りに、敷地南側は幅員6mの道路にそれぞれ接道。南側は3階建ての小学校に隣接。

 建物の外観は白、グレー、黒のモノトーンを基調に、縦マリオンの位置をずらすなどして印象的な外観にしている。住戸は2階からで、南向き53戸と東向き42戸で構成。間取りは3LDK・4LDK(66.72㎡~85.84㎡)まで10タイプ。

 主な基本性能・設備仕様は、直床、食洗機、Low-E複層ガラス、シート張り床、リビング&主寝室床暖房、タンク付きトイレ、タオル掛けなど。

 同社営業推進部営業六課主任・中澤あさ美氏は「今回の物件は、当社としては桑名市内で6物件目。価格が高い角住戸や上層階のほうから売れており、販売は順調。来場者はシニアの方とファミリーが半々。市内のほか、名古屋勤務で地元に何らかの縁のある方が中心です」と語っている。

◇        ◆     ◇

 わが故郷・三重県の分譲住宅は、三交不動産のレベルの高い戸建てをいくつか見学しているが、マンションは初めて。桑名駅に降り立つのも初めてだった。

 現地まで歩く間に同社のマンションを2物件見た。いずれも外観デザインがよく、八間通りは城下町の面影はあまりないが、道路幅が広く、銀行の支店が3つあるなど、中心市街地だったことがすぐわかった。街路樹のケヤキは強剪定されており、無様な姿をさらけ出しているのは気になったが、嫌悪施設などはなく街並みもまずまずだった。

 物件の基本性能・設備仕様レベルは、首都圏の郊外物件よりはるかに高い。71㎡のプランの間口は8.6mあった。モデルルームのインテリアデザインに岩崎氏を起用しているのも正解だと思った。同社は坪単価を公表していないが、価格の高い住戸は坪230万円くらいだろうが、戸建てから買い替えを検討するシニアには受け入れられるはずだ。

 市内では三交不動産のほかマリモ、フージャースコーポレーションなども供給しているようだが、トップシェアを占め、需要者のニーズを知悉している自信からだろうか、「競合しても負けません」と中澤氏の顔には書いてあった。

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モデルルーム

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現地

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 読者の皆さんはご存じないだろうから少し紹介する。三重県に誇れるものは「伊勢神宮」「赤福」「的矢牡蠣」、歴史的人物として松尾芭蕉、本居宣長、三井高利(三井・越後谷創業者)、江戸川乱歩、村山龍平(朝日新聞創業者)、小津安二郎…くらいで少ないが、桑名はかつて「日本の山林王」と称された諸戸財閥の発祥地だ。1863年(文久3年)に諸戸清六が創業。現在、諸戸林業の所有林は約2.800haで全国15位(トヨタ自動車が所有する約1,630haは諸戸林業から取得したもの)。

 「桑名の焼き蛤」も有名だが、小生は美味しいとは思わない。三重県由来のおいしいのは伊勢エピ、アワビ、サザエもそうだが、さめのたれ、うつぼ、かいづの干物が絶品。酒は「宮の雪」。

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駅前のケヤキ(ムクドリ対策として毎年剪定しているようだが、ケヤキ本来の美しい樹形でないのが気になった)

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八間通

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かいづの干物(記者は目がうっとりしており、抱き合っているようなので「夫婦和合の干物」と呼ぶ)

 

 

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