先ほど紹介した大京「ライオンズ桑名八間通マスターフォート」に続いて、大京「ライオンズ一宮グランフォート」について。こちらは一宮市初の「ZEH-M Oriented」認証物件で、3戸1エレベーター、突板フローリングが特徴だ。
物件は、JR尾張一宮駅から徒歩10分・名鉄一宮駅から徒歩11分、一宮市大宮2丁目の近隣商業地域に位置する敷地面積約3,000㎡、15階建て88戸。専有面積は57.79~80.29㎡、価格は未定。竣工予定は2024年5月。設計・施工は長谷工コーポレーション。販売開始は11月中旬。
敷地西側は幅員23mの音羽通りに、南側、東側、西側もそれぞれ接道。建物は道路から25~37mセットバックさせて建設し、敷地の77%を空地として確保、建物南側には提供公園を整備するなど豊かな緑地空間を設ける。建物外観は「尾州織」をモチーフに縦糸と横糸をマリオンなどで表現し、手摺り、タイルもそれぞれ3種を用いてデザイン性も高めている。
住戸は3戸1エレベーターを採用することで、1フロア6戸のうち角住戸を含めた4戸を両面バルコニー付きとしている。プランは2LDK~3LDKまで6タイプ。一宮市初の「ZEH-M Oriented」認証のほか、「BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)」で最上級の5つ星をそれぞれ取得している。
主な基本性能・設備仕様は、直床、リビング天井高2450ミリ、ウォールナットの突板フローリング、食洗機、Low-Eガラス、タンク付きトイレなど。
同社営業推進部営業六課係長・青野直樹氏は「当社のZEHマンションとしては全国で28棟目、愛知県では2棟目。床暖房はついていませんが、Low-Eの断熱性が分かる体験コーナーを設け、ZEHの魅力を丁寧に説明することで、お客さまには納得していただけるようにします。長谷工コーポさんとしては一宮市初の施工物件で、床は突板としているのも特徴の一つです」と語った。
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販売事務所の近くで草取りをしていた小生と同じくらいの年齢と思われる夫婦に「すいません、これからそこのマンションを取材するのですが、河村市長がいつも話すように名古屋弁で聞きたいので、話し方を教えてくれませんか」と声をかけた。
快く受けてくれたのだが、「市長の名古屋弁はパフォーマンス。いまどきあんな汚い言葉を使う人はおらへん。昔、朝鮮戦争が始まるまでは、名古屋弁は美しかった。語尾に〝なも〟〝だわ〟を付けてとても柔らかった」とのことだった。
なるほど。とはいうものの、やっぱり名古屋弁を使いたく、「東京からどえりゃあ時間かけてやってきたなも、じべたの価格を聞かんことにはどもならん。あんた、あんばよう教えてちょーよ」と質問した。
意味は通じたようだが、青野氏からは丁重に、かつきっぱりと「坪単価は非公表でして…」と断られた。
最上階の80㎡で予定価格は5,600万円ということなので、坪単価は約230万円。名古屋駅圏は坪400万円超でも売れていることを考えると、半値に近い。安いとは思うが…。
突板フローリングはいい。首都圏では最近はほとんど見られなくなった。価格的には変わらないようだが(ものによる)、突板はキズが付きやすく、居住者のクレームを避けるためにシート張りにしているようだ。
しかし、突板、挽き板のフローリングがいいに決まっている。真冬に比べていただきたい。突板、挽き板は暖かく感じるのに対して、フローリングは氷のように冷たいままだ。