コスモスイニシアは5月11日、2023年3月期決算を発表。売上高は123,374百万円(前期比14.9%増)、営業利益は4,924百万円(同46.9%増)、経常利益は4,469百万円(同71.2%増)、純利益は3,524百万円(同106.9%増)となった。宿泊事業が大幅に改善した。
レジデンシャル事業は、新築マンションの引渡戸数(427戸、前期比26戸減)が減少したことなどから売上高41,052百万円(前期比1.9%減)、セグメント利益17,062百万円(同3.3%減)となったが、売上総利益率は22.5%(同3.6ポイント上昇)へ改善した。未契約完成在庫は293戸(同39戸減)。リノベーションマンション販売は売上高16,467百万円(同4.4%増)、引渡戸数313戸。
ソリューション事業は、売上高55,980百万円(前期比10.9%増)、セグメント利益5,386百万円(同3.5%減)。
宿泊事業は、昨年10月以降の入国制限緩和や国内の旅行需要喚起策などにより、ホテルの稼働が改善し、施設販売が増収となったため売上高11,536百万円(前期比81.5%増)、セグメント損失909百万円(前期はセグメント損失2,061百万円)と大幅に改善した。
また、同社の連結子会社Cosmos Australia Pty Ltdの清算に伴い、税金費用が大幅に減少したため、純利益35億24百万円(同106.9%増)を計上した。
2024年3月期は、売上高125,000百万円(前期比1.3%増)、営業利益5,500百万円(同11.7%増)、経常利益4,600百万円(同2.9%増)、純利益3,300百万円(同6.4%減)を見込む。
2023年3月期の年間配当は期初公表から5円増配の14円(前期比7円増)を予定し、2024年3月期は16円へ増配する見通し。