総合地所と三交不動産は3月8日、分譲マンション「マツドリームプロジェクト/ルネまつどみのり台」の事前案内会を3月2日から開始したと発表した。長谷工コーポレーションの新しい提案「Be-Fit」を採用しているのが特徴。
「Be-Fit」は、分譲価格が高騰し、専有面積圧縮が進行し設備仕様レベルが退行している現状に対し、収納力を高めるのが狙いの新提案。各住戸の収納を集約し、柱を廊下側に出すことで整形な空間を創出し、棚やボックスなどの位置や高さを調節できる、背面支持金物とビーフィットシェルフを活用することで自由な空間「Fit-Zone」を生み出す。また、テレビ朝日の「art to ART Project」とコラボレーションし、組み立て式の家具により共用施設を整備し、アートなどの展示なども行う。
物件は、新京成線みのり台駅から徒歩10分、松戸市稔台7丁目に位置する12階建て全173戸。専有面積は58.70〜82.75㎡。竣工予定は2026年1月。設計・施工は長谷工コーポレーション。
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価格高騰・設備仕様レベルの退行をどうするかが今のデベロッパー・建設会社の最大の課題の一つだ。その意味で、長谷工コーポの「Be-Fit」には注目しているのだが、これは実物を見ないとどのようなものか分からない。取材を申し込んでいるので実現したらレポートしたい。
坪単価を200万円に抑えられたら売れると思うが、そんなに安くはまずならない。坪225万円、20坪で4,500万円はどうか。もっと高いか。
場所はおおよそ見当がつく。2000年竣工の有楽土地(現・大成有楽不動産)・平和不動産「ティアラシティ」(279戸)の近くだ。このマンションは、イメージキャラクターにオードリー・ヘップバーンが起用された。販売事務所をピンク色に染めたのがまざまざと蘇る。〝ティアラ〟は、ヘップバーンが「ローマの休日」で演じたアン王女が身につけていたティアラから名づけられた。取材したとき頂いたパンフレットを入れる袋、テレホンカードは押し入れのどこかにあるはずだ。