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2024/03/27(水) 01:07

RCと木造の住み心地比較を 東急不&三井ホーム 混構造学生マンション「生田」

投稿者:  牧田司

Screenshot 2024-03-26 at 22-29-35 三井ホーム ニュースリリース - 240326.pdf.jpg
「キャンパスヴィレッジ生田」

東急不動産、三井ホーム、学生情報センターは326日、2RC造と4層木造の混構造の学生レジデンス「キャンパスヴィレッジ生田」が竣工したのに伴うメディア向け見学会を行った。家具家電付きで、「ZEH-M Oriented」を取得しているのが特徴。専用部の内観はほとんど同じだが、RC造と木造とで住み心地は変わるのか変わらないのか注目される。

物件は、小田急線生田駅から徒歩9分、川崎市多摩区三田四丁目に位置する敷地面積約1,5511㎡、6階建て(1~2階:RC造、3~6階:木造枠組壁工法)延べ床面積約3,197130室。専用面積は15.8716.71㎡、月額賃料は56,50070,000円。14階は男性、女性の区別はなく、5階以上は女性専用フロア。食費(任意)は25,300円。建築主は東急不動産、設計・施工は三井ホーム、管理運営は学生情報センター。工期は202212月着工~2024年3月竣工。

内外観に木を多用しているのが特徴で、エントランスや共用スペースの壁面に天然木をランダムに張り付けたデザインを施し、キッチンと一体となったダイニングテーブル、ソファ、ベンチなども木調で統一。居室番号板、EVCVCAFEサインには東急リゾートタウン蓼科で伐採されたカラマツを活用。共用部置き家具(アクタス)も使用後は廃棄物にしない仕組みを導入している。

エリア内に存在する明治大学、専修大学などの学生の入居を想定しており、2年後の満室を目指す。

東急不動産の学生レジデンス「CAMPUS VILLAGE(キャンパスヴィレッジ)」としては23棟目で、木造を採用するのは今回が初めて。脱炭素社会の実現に向けた取り組みの一つで、同社は着工ベースで2025年度以降に開発する学生レジデンス「CAMPUS VILLAGE(キャンパスヴィレッジ)」シリーズはすべてZEH水準にするとしている。

施工を担当した三井ホームとしては、木造マンション「MOCXION」の 6階建ては同社初で、スギの木1,526本分(炭素貯蔵量 771t-CO)に相当する炭素を固定化し、「ZEH-M Oriented」を取得。天然木や木調のデザインを豊富に採用しており、木のぬくもりを感じられる空間設計としている。

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RC(左)と木造

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部屋番号サイン

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1階共用部分

        ◆     ◇

 賃料が1階と最上階では1万円近く差があるのは理解できるのだが、どうして56階が女性専用なのかはよく分からない(親の気持ちはよく分かる)。

 そんなことより、記者が注目したいのはRCと木造の部屋とでは住み心地が同じなのか異なるかだ。混構造だからよりはっきり分かるはずだ。三井ホーム担当者は「可能であれば入居者アンケートを実施し、結果を公表したい」と語ったが、実現するかどうか。メディアを含めて関係者はコストの話をするが、環境負荷、住み心地の価値を金額に換算したら木造がいいに決まっているが…。

 今回の物件でも明らかに異なるのは居室内の柱・梁型だ。間取り図でもそれは確認できる。ところが、専用面積を調べたら逆だった。面積は壁芯で計算するのでRCも木造も同じはずだが、例えばRC12階は16.03㎡なのに対して36階は15.87㎡だった。その差0.16㎡。どうして木造のほうが狭いのか聞いたら、メーターボックスは木造のほうが0.09㎡だけ広いことなどによるとのことだった(メーターボックスは専用面積に入らないはずだが…些細なことなのでそれ以上聞かなかった)。 

 

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