新入社員の皆さん、当社に入社いただきありがとうございます。本日は入社式ではありません。新入社員歓迎会です。よって、皆さんの入社を心より歓迎いたします。
そして、当社を選んでいただいて心より感謝申し上げます。
さて、みなさんは今日から社会人としての一歩を踏み出されるわけですが、社会人の定義って何なのか考えたことありますか。明確な定義はないようですが、私は「社会人とはなんらかの価値を社会に提供する人」であると考えています。
価値の提供の仕方は千差万別ですが、皆様が積水ハウスグループを選んだということは、積水ハウスグループが持っている資産、つまり、当社の先輩たちが培った技術力や専門知識、ノウハウ、ブランド、顧客基盤などを活用して、社会に価値を提供することを選んだことに他ならないと理解しています。これらを大きく活用し、価値を提供していってほしいと思います。
そして、今、ここで、皆さんに自信をもって言えることは、先ほど申し上げた当社の資産は世界的に見ても素晴らしいものが沢山あるということです。
それは何故かというと、1960 年に創業した当社の歴史にあります。当社は戦後の住宅難を解消すべく、住まい手の命と財産を守るために設立された会社です。したがって、耐震性について最高の技術を有しており、期せずして阪神淡路大震災、東日本大震災等において全壊・半壊ゼロという実績でした。そして、この技術を施工しているのが積水ハウス建設であります。ミリ単位の厳しい施工基準をクリアして建物の基礎・建方という主要構造部を直接施工し、つくり上げる会社を100%子会社として有しているハウスメーカーやビルダーは世界的にみても珍しく、恐らく当社だけでしょう。それだけ当社は品質にこだわっている会社といえます。その技術力と施工力が相まって、良質な住宅を世の中に提供しているということです。
そして、これら良質な住宅ストックは、わが国にとって立派な社会資本であると考えています。ですが、そうではない脆弱な住宅ストックは残念ながら多く存在しています。
循環型社会を推進するには、良質な住宅ストックをもっともっと建てて、それを長年にわたって維持管理していく必要があります。その役割を担うのが、積水ハウスリフォームやカスタマーズセンターであり、積水ハウス不動産の賃貸住宅管理事業です。各社も良質な住宅ストックの形成、サステナブルな社会の実現に向けては非常に重要な会社です。
また、当社は耐震性だけでなく、防火性能や耐衝撃性能、ユニバーサルデザインや空気環境をコントロールする技術など、様々な技術があります。おそらく60 年以上にわたり、徹底してお客様のことを考え、愚直に住宅の技術のことを考えてきた会社は世界的にみても稀有な存在であり、今、その技術を積極的に海外に移植しようとしています。
積水ハウスのテクノロジーをデファクトスタンダードにしたい。アメリカやオーストラリアの住宅を見てきましたが、我々の住宅品質は秀でており、必ず当社の技術が受け入れられる時代が到来すると確信し、国際事業を推進しています。
最後に、皆さんに覚えて頂きたい言葉は「イノベーション&コミュニケーション」です。この言葉は当社のグローバルビジョン“「わが家」を世界一幸せな場所にする”ためにも重要です。お客様を幸せにするアイデアが浮かんだら、是非、先輩や同期など周りの人とのコミュニケーションをとり、そのアイデアをさらにブラッシュアップしてください。また、積極的にコミュニケーションをとってアイデアの種を見つけてください。「イノベーション&コミュニケーション」を合言葉に積水ハウスの未来をともに築いていきましょう。
そして、お客様を幸せにするだけでなく、みなさんが幸せになれるよう、一つだけ私からのアドバイスです。家族や友人を大切にしてください。
以上で、私の歓迎の挨拶とさせていただきます。
※新入社員グループ合計950名(積水ハウス544名、グループ会社406名)