飯田グループホールディングスは5月14日、2024年3月期決算を発表。売上高1兆4,391億円(前期比0.0%)、営業利益591億円(同42.2%減)、当期利益556億円(同47.8%減)、純利益372億円(同50.8%減)と、売上高は前期並みだったが、営業利益率が4.1%(同3.0ポイント減)となるなど利益はほぼ半減、1戸当たり営業利益は146万円。
戸建て分譲事業は、販売棟数は前年同期比で333棟減の40,493棟で、平均価格は3,006万円で前年同期比39万円増/棟となった。期末未契約在庫数は24,639棟。
マンション分譲事業は、販売戸数は計画1,900戸に対して160戸減の1,740戸で、平均販売価格は前年同期比65万円/戸増の3,964万円。売上総利益率は21.2%で前期比0.3ポイント増。
2025年3月期は、売上高1兆5,490億円(前期比7.6%増)、営業利益752億円(同27.1%増)、当期利益440億円(同18.3%増)を見込む。年間配当は90円(前期は90円)と据え置きを予想。
中期的な事業環境に対する認識として、国内における戸建分譲事業は、従来の主要ターゲット層が減少傾向にあり、限られた市場を競合企業と奪い合う厳しい事業環境が続くものと認識、2030年3月期をターゲットとして、従来の戸建分譲事業中心の経営指標から、資本収益性を意識しつつ、事業ポートフォリオの拡大を推進するための経営指標に切り替え、収益構造の変革を図るとしている。