RBA OFFICIAL
 
2024/08/13(火) 15:11

商業施設・ホテル・マンションの不用品リユース・リサイクル 野村不動産HD

投稿者:  牧田司

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PASSTO」(左)と意思表示カード

野村不動産ホールディングスは813日、回収・選別・再流通のサーキュラーバリューチェーンを構築するECOMMIT(本社:鹿児島県薩摩川内市)と「資源循環の取り組みにおける業務連携に関する協定書」を締結し、同社グループが運営する商業施設、ホテルなどで不要になった衣類や雑貨を回収し、循環型経済(サーキュラーエコノミー)・CO2削減に資する取り組みを開始したと発表した。

導入したのは、同社グループが運営・管理する「Recipe SHIMOKITA(レシピ シモキタ)」「SoCoLA(ソコラ)若葉台」「Bono(ボーノ)相模大野」などの商業施設5か所、「庭のホテル 東京」「NOHGA HOTEL UENO TOKYO」などのホテル4か所と、分譲マンション4物件の合計13か所。

商業施設とマンションには、回収ボックス「PASSTO」を設置、ホテルでは客室内に再生衣料繊維から作った意思表示カードを設置し、宿泊客が滞在中に不要となった衣類を意思表示カードとともに回収する。回収するのは衣類(トップス/ボトムス/ジャケット/コート等)、雑貨・ホビー用品(バッグ/キャップ・ベルト/ミニカー・鉄道玩具/ぬいぐるみ・フィギュア等)。

        ◆     ◇

 この種の取り組みはよくわからないのだが、サーキュラー・エコノミーが注目されているのはよく理解できる。

わが国でも衣類は仕立て直して何世代にも受け継がれていた。祖母や母が「洗い張り」していたのを覚えているし、建築材も再利用されていた。馬糞、牛糞、鶏糞はもちろん人糞だって貴重な肥料になった。「肥溜め」にはまったこともある。古紙回収業、鉄屑屋などもあった。少なくとも1950年代までは家庭の燃料は薪炭で賄われていた。ほとんど再生可能エネルギーの時代だった。人間だって、仲が悪い夫婦を仲人が仲裁役になって再生・修復していた。

いまでも古本屋、古着屋、骨とう品屋などは流行っているのではないか。ブックオフグループホールディングスの決算を調べたら、20235月期の売上高は101,843百万円で、経常利益は3,040百万円だ。中古住宅の売買もサーキュラー・エコノミーの一つだ。「RBA」も「Reform by action」と読める。

 分譲マンションは、個別管理会社と管理組合だけでなく、周辺のマンションや町内会などと連携し、地域全体に広がることを期待したい。

 

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