RBA OFFICIAL
 
2024/08/19(月) 21:05

見えないものが見えてくるモデルルーム見学 住友不「登戸」設備仕様 レベル高い

投稿者:  牧田司

Screenshot 2024-08-19 at 20-25-20 2024805_release_ct_noborito2024.pdf.jpg
「シティテラス登戸」

 住友不動産が販売中の「シティテラス登戸」のモデルルームを見学した。快速急行が停車する小田急線とJR南武線の2路線が利用でき、新宿へは20分という利便性、多摩川へは徒歩3分の自然環境、67㎡で坪単価345万円の価格の〝安さ〟が評価されているという。

 物件は、小田急電鉄小田原線・JR南武線登戸駅から徒歩11分、川崎市多摩区登戸癸耕地の工業地域(建ぺい率60%、容積率200%)に位置する7階建て全180戸(その他広告対象外の10戸あり)。8月5日から申し込み登録を開始した第1期(23戸)の専有面積は67.29㎡(全住戸の約9割)、価格は6,500万円~7,700万円(最多価格帯6,700万円台・6,900万円台・7,200万円台)、坪単価は345万円。竣工予定は2025年6月中旬。設計・施工は長谷工コーポレーション。

 現地の用途地域は工業地域で、建築物の絶対高さ20m規制が敷かれており、敷地東側には小田急バス登戸営業所が隣接している。

 主な基本性能・設備仕様は、ZEH-M Oriented・低炭素建築物認定、リビング天井高2400ミリ、直床、ディスポーザー、食洗機、御影石キッチンカウンター、ミストサウナ、Low-E複層ガラス、リビング・洋室床暖房、浴室タオル掛け、ソフトクローズ機能付き引き戸、可動式横ルーバー面格子サッシなど。

 昨年9月から物件ホームページを開設し、これまでのエントリー数は850件、2月末からのモデルルーム来場者は150件。来場者の大半は第一次取得層の地元居住者で、地縁のない顧客からは都心や横浜への利便性が評価されているという。

 販売担当の同社住宅分譲事業本部営業部主任・石井裕介氏は「静かで日当たりがいいのが評価されています。共働き世帯(〝二馬力〟ともいうそうだ)は、例えばご主人は南武線沿線、奥さんは都心方面に勤務する会社員で、双方の中間点に位置しているというもの評価されています」と話した。

IMG_5030.jpg
モデルルーム

◇        ◆     ◇

 プレス・リリースは8月5日に同社から発表されているのだが、リリースをコピペしなくてよかった。モデルルームを見学すると、リリースでは見えないものが見えてくる。

 まず、価格と仕様レベル。都内居住者は、荒川を超えて川口市、綾瀬川を越えて八潮市、毛長川を越えて草加市、江戸川を超えて市川市や松戸市、流山市アドレスになるのと同様、多摩川を超え川崎市になるのに抵抗感を覚えるかもしれないが、踏ん切りがつけられればその対価は大きいということだ。1駅手前の小田急線快速停車駅の下北沢駅圏なら坪単価は間違いなく600万円をはるかに突破するはずだ。(登戸駅から1駅先の小田急線向ヶ丘遊園駅近のタワーマンションの坪単価は423万円だそうだ)

 冒頭に〝安さ〟と〝 〟書きしたのは、われわれ業界関係者が〝安い〟と判断した通り購入検討者もまた〝安い〟と感じるのかどうかわからないからだ。だが、しかし、6mスパンの67㎡をどう評価するかはさておき、価格(単価)が〝安い〟からと言って、前段で書いた通り、基本性能・設備仕様レベルは決して低くはない。

 価格が安いといえば、同社の「シティテラス多摩川」900戸(非分譲住戸244戸含む)は坪単価250万円だ。「登戸」はこちらとは競合していないそうだが、「みどり」の視点からすれば「多摩川」が断然いいと思うのだが…。

 「2馬力」なる言葉も初めて聞いた。「共働き」と同義語のようだ。「タワマン」もそうだが、なんだか下品。記者は使う気になれない。

Screenshot 2024-08-19 at 20-26-16 2024805_release_ct_noborito2024.pdf.jpg
物件位置イメージパース

長期優良、ZEHに★3つの「みどり」住友不・長谷工の建て替え「多摩川」900戸(2024/3/30)

 

rbay_ayumi.gif

 

ログイン

アカウントでログイン

ユーザ名 *
パスワード *
自動ログイン