阪急阪神不動産は8月21日、「阪急阪神MEETS」への来館者が800人に達するごとに1つの架空の〝まち〟が完成すると想定し、1つの〝まち〟に対して大阪府・京都府・兵庫県の生物多様性保全活動へそれぞれ8,000円を寄付するデジタルアクティビティ「Draw The City(ドロー ザ シティ)」を8月23日(金)から実施すると発表した。
「阪急阪神MEETS」のエントランスのMEETS Squareにある巨大LEDビジョンの前に来館者が立つと、LEDビジョン内にアバターが現れ、さまざまな色や形に変化し、架空の〝まち〟の一部として取り込まれ、アバターが建物や樹木となり〝まち〟を完成させていくというもの。来館者自身が〝まち〟を彩り、未来をつくる一部になることを体感できる。
寄付をするのは、阪急阪神ホールディングスグループの沿線である「大阪府みどりの基金 生物多様性保全基金」・「生物多様性ひょうご基金」・「京都府緑と文化の基金 生物多様性未来継承基金」が実施する野生動植物の生息・生育環境の保全・再生・創出などの取り組みに対してで、同社は理念に掲げる「環境保全の推進」「豊かなまちづくり」と合致するとしている。1か月で1つのまちが完成することを見込んでいる。
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とてもいい取り組みだ。記者は、「阪急阪神MEETS」がどのような施設か知らないのだが、阪急大阪梅田駅にある情報発信拠点や会員専用ラウンジ、不動産仲介店舗などから構成されているようだ。来月初めには「グラン グリーン大阪」の街びらきを前にしたメディア向け見学会があるので、ついでに見学してこようと思う。
そこで、同社に提案だ。〝まち〟は年寄りも若者も、お金持ちも貧乏人も、多様な階級・階層の人で成り立つ。野球ファンのようなものだ。ならば、阪神タイガースが本拠地にしている甲子園に採用してはどうか。2023年の甲子園入場者数は2,915,528人(71試合、1試合41,064人)もある。わが西武ライオンズの2倍以上で、巨人より多い〝日本一〟の窮状(どうして記者のパソコンは球場と変換しないのか⇒きっと、わが家の台所事情を察し、8,000円寄付、貧乏人、西武ライオンズなどのワードから導き出したのだろう。だとすればやはりパソコンは頭がいい)だ。
つまり、寄付金は2,915,528÷800×8,000=約2,916万円にもなる。この金額を企業版ふるさと納税として選手の出身市町村へ寄付すれば、地域興しになるし、野球ファンの拡大にもつなげられるのではないか。