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大和ハウスグループの大和ライフネクストは11月11日、物流業界のラストワンマイル問題の解決とマンション居住者の利便性向上を目指す新たな取り組み「マンション内配送サービス」の実証実験を同日から都内のマンションで実施すると発表した。 “再配達ゼロ”を目指すもので、対象は都内中央区の約200戸のマンションで、実証実験には日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便が参画する。実験は来年1月末まで。
配達の流れは、①マンション管理員が宅配会社(日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便)の荷物を全住戸分一括で受け取る②荷物はマンション内に設置する専用倉庫に納品される③管理員が、宅配会社に代わって各住戸に荷物を配達する。居住者が不在のため玄関先で渡せなかった荷物は、マンションごとの管理ルール内で宅配ボックス・置き配を積極的に活用する④それでも配達できなかった荷物は、管理事務室および専用倉庫で一時的に保管する。
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結構な取り組みだが、課題もある。マンションデベロッパー各社は、玄関前宅配ボックスを設置するなどラストワンマイル問題の解決に取れ組んでいるが、問題は冷蔵・冷凍・代引き・郵便物(書留含む)・貴重品便などの荷物は除外されることだ。大型冷凍・冷蔵庫を設ければ解決するのだろうが、コストはいくらかかるのか。