伊藤忠都市開発が近く分譲開始する定期借地権付きマンション「クレヴィア新川崎」を見学した。伊藤忠商事グループ大建工業の調湿・消臭・吸音効果のある天井材を全戸のLDKに採用したほか、ZEH-M Oriented、ワイドスパン、ウォールドアと可動収納を組み合わせることで好みの間取りを選べる「間取りのない家」(一部)プランが特徴。
物件は、JR横須賀線/湘南新宿ライン新川崎駅から徒歩9分(JR南武線鹿島田駅から徒歩4分)、川崎市幸区下平間字宮前耕地の商業地域、第一種住居地域に位置する期間72年の定期借地権付き6階建て全74戸。専有面積は53.30~78.54㎡、価格は未定だが、坪単価は300万円台の後半になる模様。竣工予定は2026年2月下旬。施工は大末建設。設計・監理はデベロップデザイン一級建築士事務所、デザイン監修は未来アーキテクツstudio。
現地は、新川崎駅から徒歩9分の表示だが、そのうち5分くらいは雨に濡れないペディストリアンデッキで駅と結ばれている。住戸プランは東向き、南向き、西向きがそれぞれ5スパン。主な基本性能・設備仕様は、内廊下方式、ZEH-M Oriented、二重床・二重天井、リビング天井高2450ミリ、フィオレストーンキッチン天板、ディスポーザー、食洗機、シェアリングサービス、GOKINJOサービス、IoT設備など。
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71㎡の東向き吹抜け付き(ボイド)モデルルームがよくできている。12.0帖のリビングに隣接して多目的に利用できる4.3帖と4.3帖の洋室を提案。洋室には収納を設けず、居室の外に大型のファミリークローゼットを設けている。玄関と玄関を入ったの6.0帖の洋室はそれぞれ外部に面していない吹抜け(ボイド)が設置されており、通風・採光が取れるようになっている。この吹抜け(ボイド)付きは4スパン。
この吹抜け(ボイド)で思い出したのだが、光ファイバーケーブを使って好きなところに自然光を照射することができる太陽光自動集光・伝送装置をどこか採用しないかずっと考えている。工夫によって影が発生しないようにすることができるスグレモノだ。かつて三井不動産レジデンシャルが「目黒」のマンションに採用したことがある。
光は溜めることができないので、雨天や夜間は無理だが、理論的には地球の裏側で集光し、ケーブルで運べば24時間太陽光の恩恵を受けられる。マンションなら北向きでも南向きと同じ価格設定が可能になる。伊藤忠都市開発はやらないか。
調湿・消臭・吸音効果のある天井材も体験した。音がとてもクリアになる。音楽を聴くのにいいかもしれない。