東京都、三菱UFJ銀行、三菱地所、塩野義製薬、MPower Partnersは3月7日、女性活躍推進に特化した国内初のスタートアップ支援ファンド「WPower Fund I投資事業有限責任組合(WPowerファンド)」を設立したと発表した。同ファンドを通じ、日本から世界へ羽ばたき活躍する女性起業家を育成し、女性活躍を推進するスタートアップを支援する。ファンド規模は最大80億円。
同ファンドは、わが国のスタートアップ投資はこの10年で10倍になったものの、女性起業家への投資額は全体のわずか2%にとどまっている一方で、女性創業者の数は年々増加し、新規起業の34%は女性によるものに着目。多くの優れた女性創業のスタートアップおよび女性関連ビジネスが資金調達に困難を抱えていることにより、イノベーションが阻害され、経済の活力が失われているとし、同ファンドを通して女性起業家および女性活躍推進に資する事業を支援する。
ファンド名はWPower Fund I 投資事業有限責任組合。投資対象はアーリーステージの女性創業スタートアップ、女性活躍の推進等に資するサービス・商品を展開するスタートアップ。投資家は無限責任組合:WPower Fund GP有限責任事業組合、有限責任組合員は東京都、株式会社三菱UFJ銀行、三菱地所株式会社、塩野義製薬など。ファンド規模は最大80億円。
三菱UFJ銀行は、「女性活躍推進は世界を大きく変貌させる可能性を秘める重要な取組として捉えており、この度組成する本ファンドが担う社会的な意義・責任は極めて大きいものと感じております。三菱UFJ銀行はアンカー投資家として、本ファンドを通じて日本を、世界を前に進めるチカラとして全力で支援してまいります」とコメントしている。問い合わせは広報部TEL:03-5218-1814。
三菱地所は、「多様性豊かなまちづくり、多様な価値観・人材が生み出すイノベーションこそが、当社が社会に対して提供すべき価値と捉えており、国内の総合デベロッパーとしては初めて、女性のエンパワーメント原則(WEPs)に参画するなど、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの取り組みを推進しています」とコメント。問い合わせは広報部TEL:03-5218-1814。
塩野義製薬は「本パートナーシップを通じて、社会課題解決に貢献するとともに、年齢や性別、人種、異文化等を超越したダイバーシティを有するSHIONOGIとして、今後一層、その融合を図り、継続的なイノベーション創出につなげ、持続性ある経営を推進し社会に対する責任を果たしていきたいと考えています」とコメント。問い合わせは塩野義製薬 https://www.shionogi.com/jp/ja/quest.html#3