「ルネ成田サングランデ」(合成写真)
総合地所は7月3日、JR・京成成田駅圏で12年ぶりのマンション供給という「ルネ成田サングランデ」のメディア向け見学会を行った。道路を挟んだ対面に大規模商業施設「イオンタウン成田富里」が隣接しているのが特徴。
物件は、京成本線京成成田駅から徒歩10分、JR成田線成田駅から徒歩12分、成田市東町の第一種住居地域・準工業地域に位置する10階建て全119戸。専有面積は専有面積は60.50~85.03㎡、価格は未定で、3LDKで5,000万円台、2LDKで4,000万円台。竣工予定は2027年1月末。売主は同社のほか京成電鉄。設計・施工は長谷工コーポレーション。販売代理は長谷工アーベスト、京成不動産。販売開始は9月の予定。
敷地の従前はバッティングセンター・ゲームセンター。用地は2023年9月に取得。道路・JR鉄道線を挟んだ敷地南側の大規模商業施設「イオンタウン成田富里」に隣接。建物はT字型で、標準階の南東向きは11戸、南西向きは4戸。全31タイプで平均面積は71㎡。全住戸の約90%に可動収納「ウゴクロ」を採用。
主な基本性能・設備仕様は、ZEH-M oriented、低炭素認定、直床、リビング天井高2500ミリ、食洗機、フィオレストーンキッチン天板(オプション)など。JR線に面した妻側住戸の5階以上は二重サッシを採用。コンセプトは、バイオフィリックデザイン。
今年3月から物件ホームページを公開しており、これまでの反響は370件。うち地元居住者は約6割。7月12日にオープンするモデルルーム見学申し込みは80件。
同社は、駅前の中古マンションは坪単価200万円台の中盤に上昇しており、反響も良好なことから竣工までの完売を目指す。
左側がイオン
外観
フレタスキッチン
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いつもは、微に入り細を穿つ、見学会はかくありきの説明会を開き、分譲単価を公表する同社だが、この日は分譲開始が9月とまだ先だからか、同社分譲事業部マンション開発部開発2課・根岸拓海氏は「3LDKで5,000万円台の前半から後半、2LDKで4,000万円台」と含みを持たせた。
記者は見学前に、駅前の「日高屋」(駅前に日高屋とドトール、マクドナルドがあるかどうかは街のポテンシャルを測る重要ポイント)でビールと半ラーメンを食べた。税込み630円で、半ラーメンは240円。マンション単価はこれと同じ240(万)円だったらいいのになあと考えたが、甘かった。そんなに安くはならないようだ。仕方ない。
マンション購入検討者は、どんな郊外でも坪単価250万円以下はほとんどありえないことを覚悟すべきだ(日高屋は銀座の一等地でも半ラーメンは240円だか)。ただ、単価が安いか高いかは、みんな都心を中心に考える。これは改めたほうがいい。成田駅圏には大量の戸建て住宅街がある。〝都心回帰〟を志向するこれら戸建て居住者の需要を取り込むか、そういう需要は枯渇したか。
甘いといえば、二重サッシの意味を全く理解できていない記者の方がいた。多分、マンションのことなど何もわかっていないと思う。しかし、この方は悪くない。素人記者を取材させたこのメディアが悪い。
模型(わかりづらいが、左側に突き出ているのが横断歩道、マンションとイオンを直接つなげはほんの数秒。横断歩道を付け替えることはしないだろう)
現地(クレーンが建っているのが建設現場)
約1000区画の「成田はなのき台」細田工分譲開始8年で約9割完売(2014/4/21)