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2025/08/02(土) 16:46

ライフサイクルに対応した1.5階プラン ポラス「流山市松ヶ丘・南柏」好調

投稿者:  牧田司

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「ひととき 流山市松ヶ丘・南柏」完成予想図

 ポラスグループの中央住宅は7月31日、 流山市の分譲戸建て「ひととき 流山市松ヶ丘・南柏」(全67戸)のメディア向けモデルハウス見学会を行った。一部住戸を「1.5階プラン」として1階にキッズルームやベッドルーム、二階にセカンドリビングや大きめのバルコニーを設置することによって、それぞれの空間を家族のライフスタイル・サイクル・ステージに合わせて使用できるようにしているのが特徴。

 物件は、JR常磐線南柏駅から徒歩10~12分、流山市松ヶ丘1丁目の第一種低層住居専用地域(建ぺい率           60%、容積率150%)に位置する全67戸。土地面積は135.01~137.92㎡、建物面積は90.66~123.21㎡、価格は5,490万~6,790万円。建物は在来工法2階建て。

 第1期(14戸)は2023年7月7日から販売開始し、全戸引き渡し済み。2期(17戸)は2024年11月29日に販売開始し、これまで6戸を引渡済み。4期(18戸)は2025年3月28日から販売を開始し、これまで7戸が契約済み。3期(18戸)は2026年9月に販売予定。

 見学会で、同社不動産ソリューション事業部不動産開発部企画設計課課長・村田嵩胤氏は「戸建て住宅を検討されるDINKS、ファミリー層の方は〝今住む〟住宅を求めており、先々のことは考えていない方が多い。供給サイドも同様に、購入者のライフサイクルを考慮した分譲戸建てを供給しない。『1.5階プラン』は、将来、親の介護が必要になった場合のことなど、それぞれのステージに対応する、従来の建売住宅の概念を変えたもの。私は現在38歳。父親は体重100キロ超の62歳。その父親が脊椎手術によって一時期全く動けなくなり、介護を考えたのが、今回の企画につながったきっかけ」などと語った。

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村田氏

◇        ◆     ◇

 企画意図はすぐ理解した。将来のライフスタイルの変化に対応した分譲戸建てや、可変性に富んだ間取り提案を行っているマンションを取材はしているが、多くはない。その意味で、1.5階プランは現在の分譲戸建て市場に一石を投じるものだと思う(車椅子利用になった場合などに備え、トイレの位置やスペースを変えられるようにすべきだとは思うが)。

 販売が好調に推移している要因として、市の松ヶ丘地区地区計画により宅地開発では最低敷地面積を135㎡以上と定めていることもあるが、隣接する「豊四季みどりの広場」の存在も大きいと思う。

 「豊四季みどりの広場」は、都市計画によって「南柏特別緑地保全地区・松ケ谷特別緑地保全地区」に定められている約0.8haの樹林地で、歴史的財産である「野馬土手」がそのまま残っている。

 取材後にこの樹林地内を歩いた。気温は30℃をいくらか超えたほどだろう。蚊に襲われたのには閉口したが、動植物の宝庫だ。村田氏が「広場を嫌がる人は当社の戸建てを見向きもしない」と語ったように、この種の樹林帯を嫌がる市民は少なくないだろうが、この自然の借景は何物にも代えがたい。

 どのような樹木が植わっており、小動物が生息しているのかなどを調べようと、柏市と流山市のホームページを見たが、ヒットしなかった。将来にわたって守るべき貴重な資源について、きちんと調査すべきだ。

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現地(手前の影は「豊四季みどりの広場」によるもの)

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「豊四季みどりの広場」

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「豊四季みどりの広場」

 

 

 

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