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2013/07/31(水) 00:00

住んでみたい街3位 脅威の売行き野村「武蔵小杉」

投稿者:  牧田 司記者

 「住んでみたい街」3位に浮上した武蔵小杉

 野村不動産・相鉄不動産「プラウドタワー武蔵小杉」

 記録的な一挙分譲戸数


「プラウドタワー武蔵小杉」完成予想図

 

 野村不動産と相鉄不動産の共同事業マンション「プラウドタワー武蔵小杉」を見学した。全分譲住戸433戸のうち5月に第1期310戸が供給済みで、この8月4日には第2期として85戸が抽選分譲される。分かってはいるが、信じられない売れ行きだ。

 物件は、東横線・目黒線・南武線武蔵小杉駅から徒歩4分、川崎市中原区小杉町3丁目に位置する45階建て全450戸(非分譲17戸含む)。第2期85戸の専有面積は60.70~83.41㎡、価格は5,072万~6,773万円 (最多価格帯6,500万円台)、坪単価は280万円。竣工予定は平成27年1月下旬。施工は清水建設。

 武蔵小杉のマンションについてはこれまでたくさん書いてきたので詳細は省略する。これまで再開発エリアはもちろん周辺物件も含めるとこの数年間で十数物件を取材している。ごく一部の物件をのぞきことごとく早期完売している。野村不動産にとっては初のタワーマンションだが、この4カ月で全分譲戸数の90%を越える戸数を供給するのだから驚異的だ。神奈川県下ではリーマンショック後では最多一挙供給戸数だろう。

 人気の要因の第一は言うまでもなく「武蔵小杉」のポテンシャル。今年に駅ビルが完成してまた一段と人気が高まったようだ。長谷工アーベストが昨日発表した「住んでみたい街(駅)ランキング」の調査結果で、「武蔵小杉」は前年の17位から一挙に3位に浮上したという。トップの「吉祥寺」、2位の「自由が丘」に次ぎ、同じ3位が「横浜」だというから驚きだ。

 もう一つは〝プラウド〟ブランドだろう。建物は清水の制震工法を採用したSIで、食洗機、ミストサウナが標準装備。居室の引き戸はソフトクローズ機能付き。74㎡のモデルルームは完全なPP分離型で、①家族の時間②夫婦の時間③各人の独立した時間-を提案したプランもいい。ミストサウナは体験コーナー付きで、共用施設については「いいね」ボタンを来場者が押すことで評価が高まるようになっていた。

◇     ◆     ◇

 このマンションの早期完売は見えた。いよいよこれからはこのエリアの再開発は最終段階にさしかかる。これから分譲されるのは現段階で4プロジェクト残すのみとなった。

 一番早く分譲されるのは、この秋に住友不動産が分譲開始する53階建て免震タワーマンション「シティタワー武蔵小杉」(800戸)だ。その次に供給されそうなのは、駅北側の三井不動産レジデンシャルとJX日鉱日石不動産の54階建てツインタワー「小杉町2丁目」(1,280戸)で、着工準備中だ。その次は今年度中に都市計画決定される予定の「小杉町3丁目東地区」で、三井不動産レジデンシャルと東急不動産が約520戸のタワーマンションを予定している。さらにもう一つは、駅北口すぐのホテル・ザ・エルシィの跡地開発で、三井不動産レジデンシャルとUR都市機構がタワーマンションを建設する予定だ。戸数は未定だが400戸ぐらいになるか。

 この再開発エリアでどれぐらいマンションが供給されるか調べないと分からないが、8,000戸ぐらいになるのではないか。周辺マンションを含めるとあるいは1万戸ぐらいになるかもしれない。第一号の「THE KOSUGI TOWER 」(689戸)が分譲されたのは2006年だから、わずか7年しか経過していない。マンション単価も「THE KOSUGI TOWER 」は220万円ぐらいだったから、これまたすごい。これほどの街で立派なホテルがないのはどういうわけか。これが不思議だし、どうして150余年かけて街のポテンシャルを築き上げてきた「横浜」と肩を並べるのか。これまた記者には理解できない。

 

 

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