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2025/11/07(金) 22:16

三井不2026年3月期2Q 売上、利益とも過去最高更新 国内分譲住宅の営業利益率30%

投稿者:  牧田司

 三井不動産は11月7日、2026年3月期第2四半期決算を発表。売上高13,534億円(前年同期比16.4%増)、営業利益2,187億円(同29.1%増)、経常利益1,835億円(同33.7%増)、純利益1,521億円(同72.3%増)となり、売上高・営業利益・事業利益・経常利益・純利益はいずれも第2四半期(累計)の過去最高を更新した。国内分譲事業が好業績を牽引した。

 セグメント別では、賃貸事業は売上高4,562億円(同365億円増)、事業利益885億円(同290億円増)。首都圏の単体オフィス空室率は0.9%(2025年3月末は1.3%)。

 国内分譲事業は売上高2,906億円(同866億円増)、営業利益875億円(同426億円増)で、営業利益率は30.1%(同8.1ポイント増)となった。内訳はマンションは売上高2,738億円(同865億円増)、計上戸数1,526戸(同471戸減)、1戸当たり単価17,947万円(同856万円増)で、戸建ては売上高167億円(同0.8億円増)、計上戸数179戸(同21戸減)、1戸当たり単価9,354万円(同1,024万円増)。完成在庫はマンションが43戸(2025年3月期末32戸)、戸建てが26戸(同22戸)。マンションの今期計上予定戸数2,800戸に対する契約進捗率は96%。

 このほか、リパーク(貸し駐車場)、仲介・アセットマネジメント事業、ホテル・リゾート、東京ドームなども増収増益となった。海外事業は増収減益。海外事業利益比率は8.1%(同3.8ポイント減)。

 好調な業績を受け、2026年3月期業績予想を上方修正。売上高27,000億円(2025年5月予想比増減なし)、営業利益3,850億円(同1.3%増)、経常利益2,950億円(同3.5%増)、純利益2,650億円(同1.9%増)を見込む。売上高・営業利益・事業利益・経常利益・純利益はいずれも過去最高の更新を見込む。

 また、通期業績の見通しを踏まえ、中間配当金と期末配当金予想を上方修正。年間配当金は34円(期初の年間配当金予想は33円)を予定している。

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 国内分譲事業が大幅増収増益を牽引した。営業利益率は30.1%となったが、2Qという瞬間ではあるが営業利益率が30%を超えるのは、同社はもちろん業界初ではないか(通期の営業利益率予想は25%)。その代表格は「三田ガーデンヒルズ」(1,002戸)だ。三菱地所とのJV物件で、事業比率は公表されていないが、三井不動産レジデンシャルが50%以上を占めるのは間違いない。坪単価1,300万円、1戸当たり4億円という価格が売上高、利益に貢献した。

 今期は50階建てツイン「HARUMI FLAG」(1,455戸)が計上される(10社JVで、同社の事業比率は25%ではないかと記者は予想している)。

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