大東建託は4月6日、THEグローバル社の普通株式の全て(親会社であるSBIホールディングスが保有する株式所有割合51.95%、4,705,000株と自己株式を除く)を1株1,280円(買い付け代金約174億円)で公開買付けにより取得すると発表したが、THEグローバル社株式の9.88%、2,795,600株を所有する旭化成ホームズが公開買付けに応募することを決めていることから、買付け期限の5月22日までにTOBが成立することがほぼ確定している。
成立後、THEグローバル社のSBIホールディングス保有株式の自己株式取得に必要な資金提供を大東建託が行い、最終的にTHEグローバル社の完全子会社化を目指す。取得総額は約724億円。
大東建託は、中期経営計画(2024~2026年度)で掲げる不動産投資額1,000億円の達成を含め、2030年までに不動産開発事業セグメントを柱の一つとすることが可能となったとしている。
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今回のTOBについては、昨年3月、旭化成ホームズとTHEグローバル社が業務資本契約を締結し、旭化成ホームズがTHEグローバル社の株式の9.88%を取得したばかりなので、いささか驚いた。
ただ、その2カ月前、大東建託は、かつてTHEグローバル社の親会社だったアスコット株式を公開買付けにより取得し、子会社化しているので、一連の流れとして読めなくはない。
問題は、大東建託とTHEグローバル社は何を目指すかだ。THEグローバル社は〝ウィルローズ〟マンションを供給しているが、最近は少なくなっており、2025年6月期決算の売上高617億円のうち分譲マンションは85億円(13.8%)しかなく、ほとんどは517億円(83.8%)の収益物件が占めている。マンション市場は大手の寡占化が進んでおり、市場も縮小している。
今後もこのスキームを継続するのか、それともマンション開発に再び力を入れるのか注目される。大手による中堅デベロッパーのM&Aは続くのではないか。

