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2013/08/22(木) 11:17

大和ハウス 地方マンションが好調

投稿者:  牧田司

上席執行役員・高井基次氏がこの1年を振り返る
 


「リュークス タワー」完成予想図

 

 野村不動産の副社長から大和ハウス工業のマンション事業を統括する上席執行役員に昨年10月に就任してからほぼ1年。高井基次氏がこの間を振り返って、同社の現状や将来について熱く語った。

 高井氏はまず、「首都圏で大手と張り合うにはまだ総合力が足りない」と同社の現状を冷静に分析した。しかし、地方の話になるとが然、多弁になった。

 「各地方を回って大和ハウスのブランドはナンバー1であることがよく分かった。地方では再開発物件を中心に展開しているが、土地代はだだ同然で、建築費と利益が販売価格になる。再開発は補助金があるので他社とも互角以上に戦える。最近分譲した物件も極めて好調に推移している」と話した。

 「プレミスト金沢駅西口」72戸が駅から徒歩4分と近く、単価も125万円と安かったため地方物件では初めて即日完売も記録したのをはじめ、「D’グラフォート盛岡駅前タワーズ」286戸、「ザ・呉服町タワーズ」279戸(非分譲23戸含む)、「ザ・レジデンス宇都宮」86戸(非分譲6戸含む)が早期完売した。

 九州も佐賀県を除く各県の物件が好調だ。沖縄の坪171万円の30階建てツインタワーマンション「リュークス タワー」676戸も、8月に完成した「WEST338戸が完売し、「EAST」も1億円を越える住戸を含め70戸が売れるなど好調に推移しているという。

 好調の要因を高井氏は「いずれの物件もポテンシャルが高い最高の立地である」ことをあげ、「野村時代は首都圏と地方は仙台ぐらいしか経験がないが、ネタは豊富なことが分かった」と、今後も地方での積極展開する姿勢をみせた。函館では中心地の五稜郭でコンペの末、同社が事業参画することが決まり、金沢では旧制第四高校の前でも分譲するという。

 今後の展開については、ハウスメーカーならではのものづくりの原点に立ち返って中長期ビジョンをつり上げることに力を注ぐという。「プレミストのブランド名を変えようという声もあるが、当面は『大和ハウスのマンションはいい』というお客さまの評価を得ることだ」とブランド名変更には否定的な考えを示した。

 

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