
「第49回新宿三井ビルディング会社対抗のど自慢大会」
三井不動産が8月26日から28日まで行った「第49回新宿三井ビルディング会社対抗のど自慢大会」のうち28日の最終日を取材した。大会は同ビルに入居するテナント80チームが26日と27日の予選を戦い、勝ち残った20チームが1位から20位まで順番を決めるもの。17:30~21:00まで出場チーム・応援団・観客が一体となって〝目くるめく感動〟に酔いしれた。ド外れた音痴でのど自慢に全く縁のない記者は、歌がこれほど人を感動させるものだと初めて知った。参加者はこの日だけで約4,000人、3日間で約7,000人に上った。
審査の結果、1位はベル・データチームのポルノグラフィティ「アゲハ蝶」で、代表者は「イエー!やった!信じられない!応援ありがとう!盛り上げてくれた皆さんに感謝しかない」と歓声を上げた。2位はスバル興業の和田アキ子「古い日記」、3位はmilabの大黒摩季「熱くなれ」。三井不動産レジデンシャルリースは2組10人が参加し、4位と18位に入賞した。
ゲスト&審査員の松本伊代さん(61)は、ヒット曲「センチメンタル・ジャーニー」など数曲を披露し、「普段はネクタイを締め、制服を着ているはずの三井住友銀行さんのチームはめっちゃ可愛い。とても身近に感じた」と、審査員の菅原剣太さんは「3年間審査させていただいているが、10~30代のカラオケボックス世代が増え、大会を盛り上げている。新しいカルチャー文化が生まれている」と、斎藤薫さんは「もう終わっちゃうの? 目くるめく感動を覚えられるこの大会が3日間とは短すぎる。1週間くらいに伸ばしていただきたい」とそれぞれコメントした。
入賞チームには、三井不動産、三井不動産リアルティ三井不動産レジデンシャルリース、三井不動産リアルティ、三井デザインテックの同社グループのほかJTB、スターバックス、鹿島建設など30社から様々な商品がプレゼンとされた。






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記者は、音楽は聴くものだと思っている。ベートーヴェン「第九」コンサートは50年くらい観賞している。しかし、音痴なのを小さいころから自覚しており、歌うのは好きではなく、自分から進んでカラオケ店に移行などと思ったことは一度もない。カラオケバーや居酒屋などで仕方なく歌う曲といえば、三波春夫「大利根無常」、小椋佳「傾いた道しるべ」、さくらと一郎「昭和枯れすすき」など数曲しかない。プロ野球や野外コンサートなどで観衆が踊ったり跳ねたりするのが信じられない。
同社が三井ビルで様々なイベントを行っているのは、昔の勤務地は「新宿第一生命ビルディング」だったのでよく知っている。ただ、のど自慢大会が行われているのは全然知らなかった。
今回、取材の誘いがあったときはスルーしようと思ったのだが、同ビルが竣工して間もない1977年(昭和52年)から開催されている「のど自慢大会」とはどのようなものかを確認しようと、その前の取材を途中で切り上げ、19:00ころから始まった11組目から〝観戦〟した。
配布された資料の20組が歌う歌手の名前と曲名を知っていたのは北島三郎「まつり」だけだった(病膏肓に入る-兄が北島の大ファンで、実家の10畳間は衣裳部屋と化している)。
これだけで時代の変化を思い知らされたのだが、玄人はだしの各チームの歌唱力、パフォーマンスの見事さに驚愕した。プロではないかと。さらにまた、同ビルで大量に発生する廃棄紙をシュレッダーにかけたものを再利用した紙吹雪を応援席から飛ばす光景に苦笑するほかなかった。歌がこれほど人を感動させるものだと初めて知った。
同社はスポーツ・エンタメ事業に力を入れているが、のど自慢はその嚆矢ではないか。2006年に開催された第1回WBC大会で日本が優勝したとき、決勝戦が行われた球場のバックネット裏に三井不動産の広告が掲出されたのを鮮明に覚えている。

