コスモスイニシアは10月5日、「中古マンション購入検討者・購入者の価値観と購入行動に関する調査」を実施したと発表した。首都圏在住の20~60代男女のうち、直近2年以内に中古マンション購入を検討している500名と、直近2年以内に中古マンションを購入した500名の計1,000名を対象にしたもので、購入者の半数以上が「リノベ済み」を選択していることなどが分かった。
調査の結果、中古マンションを購入した53.2%の人が「リフォーム・リノベーション済み物件」と回答。物件を検討・購入する上で最も重視した上位項目は、「物件価格」に加え、「交通利便性」「資産性」など多角的な条件から物件を見極めていることが分かった。
購入する際の最重視点は、世帯年収が2,000万円以上の層は「価格」から「資産性・管理状態」を重視し、市場高騰下での購入姿勢は、年収2,000万円以上から「積極的・早めに動くようになった」が、「慎重・保守的な判断をするようになった」を上回り、最多回答へと逆転している。
金利上昇・価格高騰を受けた見直し項目は、20代は「広さ・間取り/エリア」、30代は「情報収集範囲/広さ・間取り」、40代は「情報収集範囲/予算」、50・60代は「特に見直していない」と世代間で差が出ていることが分かった。20代では「ペアローン」利用・検討意向が顕著で、金利タイプ見直しは、検討者は「固定化」、購入者は「低金利変動への借り換え」と対照的な結果となった。
リフォーム・リノベーション済み物件におけるコアな魅力は「内装・設計の魅力」だった。
まとめとして同社は、「物件選びにおいては、価格の安さだけで判断するのではなく、入居後の生活動線や家具配置、建物の管理状態といった『日々のリアルな暮らし』を具体的にイメージしながら見極めることが重要」としている。
◇ ◆ ◇
情報収集の手段については、「不動産ポータルサイト(50.9%)」「不動産会社への相談(32.6%)」、「販売会社のHP(32.6%)」、「室内見学への参加(27.3%)」、「SNS・動画サイト(25.4%)」、「Webメディア・ブログ(25.0%)」、「家族・知人からの紹介や口コミ(19.1%)」となっている。
記者が購入検討者に勧めたいのは、第一に「不動産会社への相談」と「室内見学」だ。不動産(仲介)会社は、みんな〝プロ〟(少なくとも5年、10年以上の経験者が望ましい)だから的確なアドバイスをしてもらえるはずだ。
「室内(物件)見学」する場合は、事前に物件概要をよくチェックすることだ。分譲時のマンション市況はどうだったのか(好不況では商品企画、仕様がまったく異なる)、売主と施工はどこか(売主がどのような会社であるかを知ることは欠かせないし、施工との力関係を読み取れる)、施工と設計の関係はどうなっているか(設計・施工一体が悪いわけでもないが)、監修にプロ集団が関わっているか(極めて少数だが)などのほか、都市計画上の規制を確認するのは絶対条件だ。これらをチェックして物件を見れば、売主の姿勢が見えてくる。
しかし、自分の選好条件に100%合致する物件など100に1つもないことを知るべきだ(億ションならあるかもしれない)。家族構成、ライフスタイルなどで最も重視したいのは何か、やむを得ず捨ててもいいものは何かを明確にすべきだ。リノベに際しては、断熱性能を引き上げているかどうかは必ずチェックすることだ。
ポータルサイトは、情報量としては多いが、物件の良否については全く分からないはずだ。検討者の希望条件に応えられるかどうか。
参考までに。コスモスイニシアはリノベーションマンションの商品企画に力を入れている数少ないデベロッパーだと思う。

