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2013/09/20(金) 17:41

本物の億ションを見た NTT都市開発「ウェリス代官山猿楽町」

投稿者:  牧田司

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ウェリス代官山猿楽町

車寄せにせせらぎ 〝シンプル イズ ベスト〟住戸内は白が基調

 NTT都市開発が分譲中のマンション「ウェリス代官山猿楽町」を見学した。〝シンプル イズ ベスト〟-久々に本物の億ションを見た。

 物件は、東急東横線代官山駅から徒歩5分、渋谷区猿楽町の第二種低層住居専用地域に位置する地下2階地上3階建て全44戸の規模。専有面積は64.30229.72㎡、坪単価は585万円。設計・監理NTTファシリティーズ設計協力アーキサイトメビウス施工鹿島建設竣工 平成255。販売代理は三菱地所レジデンス三井不動産レジデンシャル7月末から分譲開始されており、現在までに30数戸が契約済み。地方の購入者も2割。

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エントランス

      ◆      ◇

 久々に本物の億ションを見た。億ションとは果たして何かという概念だが、記者はひと言で言えば、1億円以上のマンションにふさわしい住環境と建物の〝品格〟だと思う。かつて億ションの立地はほとんどが住居系立地だった。たまに商業系も分譲されたが、工業系などは皆無だった。億住戸をたくさん含んだタワーマンションが最近はたくさん分譲されているが、これらは厳密な意味で億ションではない。

 その意味で、今回のマンションは間違いなく億ションだ。「代官山ヒルサイドテラス」に近接した住居系用途が億ション立地の第一の条件を満たしている。

 建物も品格がある。品格とは一体何ぞやという問題もあるが、記者は「凛とした美しさ」だと思う。外観は南安錆びの自然石を採用。すっきりしたデザインでさりげなく高級感をかもし出している。

 地下駐車場(52台収容)の石張りの車寄せには「ららせぎ」を設置。エントランスのドアや住戸内のドアはウォールナットのスプーンカット仕上げを多用。このほか共用部分や住戸内の床は全て白系の大理石がふんだんに用いられている。エントランスの正面には堀木エリ子氏の和紙アートが、その奥には浅見貴子氏の墨の絵画が飾られている。 住戸内のデザインは白が基調。これも美しい。天井高は約2700ミリ。

 なぜ「凛とした美しさ」をこのマンションは備えているか。もちろん設計・監理を担当したNTTファシリティーズ、設計協力のアーキサイトメビウスの設計力もあるのだろうが、鹿島の施工力もあると思う。「赤坂」「加賀」「代官山」などに代表されるように、とにかく鹿島のマンションは美しい。

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ロビーラウンジ

      ◆      ◇

 このマンションについては、2年前、野村不動産がもう少し先で分譲した「代官山」を見学したときに現地を見ており、どのようなマンションになるか興味を抱き、必ず見学しようと思っていた。たまたま本日、アパの記者発表会があったので見学した。

 正直に話すと、こんな素晴らしい億ションになるとは夢にも思っていなかった。億ションといえば、三井不動産レジデンシャルが図抜けている。他のデベロッパーがどんなに頑張っても抜けないだろうとずっと思ってきた。もし、肩を並べるとすれば既存のデベロッパーではなく積水ハウスとか新日鉄などの異業種ではないかと考えてきた。同社には失礼だが、まさか億ションに挑戦するとは思わなかった。これまで大手とのJVを通じてノウハウを蓄積してきたのだろう。

 今回の億ションは、高額マンションとしては「ウェリス有栖川」(57戸、坪単価585万円)、「ウェリスタワー愛宕虎ノ門}(110戸、坪単価450万円)についで3棟目だそうだ。いずれも順調に売れているという。「NTT」のマンションブランドが大手を脅かす時代が来るかもしれない。そんな予感がする今回のマンションだ。車寄せにせせらぎを設けたデベロッパーなど聞いたことがない。

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車寄せのせせらぎ(写真ではよく分からないが、水が流れる音やきらめきが見事に演出されている)

 

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