エース今野省エネ投法冴える 2安打完封
山本監督を胴上げする旭化成ホームズナイン
旭化成ホームズ今野
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
旭化成ホームズ | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 | ||||
オープンハウス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
オープンハウス 今野の後輩・川崎 力投も及ばず
オープンハウス川崎
引き分け再試合となった第25回RBA野球大会水曜ブロック決勝戦、旭化成ホームズ-オープンハウスが4月23日、神宮外苑軟式野球場で行われ、旭化成が2-0でオープンハウスを下し、2年ぶり13度目の優勝を飾った。エース今野投手は変化球が冴えほぼ完ぺきのピッチング。相手打線を2安打奪6三振完封。女房役の津久井が先制打を放ち、新人の松井が特大本塁打を放った。山本新監督は就任1年目で優勝の栄冠に輝いた。
オープンハウスは明大卒の今野の後輩、川崎がストレート中心によく投げたが味方打線の援護がなく、拙守もたたった。
旭化成は2回、1死から7番久保田が中堅前安打し2盗、3盗を決めた2死3塁から8番津久井が右翼前に適時打を放ち先制。その後は好機を作りながら川崎に抑えられていたが、5回、この回先頭の3番の新人松井が右翼超特大本塁打を放ちオープンハウスを突き放した。
今野投手は直球を見せ球にスライダー、カーブが面白いように決め相手を翻弄。バッテリーの頭脳が冴えた。野手も完璧に守った。
オープンハウスは手も足も出ず完敗。2回の失点は津久井をカウント0-2に追い込んでおきながら粘られ打たれたもので、配球が悔やまれる。松井に打たれたのはストレートが高めに入った。野手陣の拙守も相手につけ入るすきを与えた。
本塁打を放った松井を迎える山本監督(右)
○山本監督 4月から準備してきた。選手を信じていた
○今野 35歳。3キロ体を絞ってきた。相手がスライダーにあっていなかったので多投した
○津久井 (ストレートでカウントを取る球はほとんどなかったのでは)その通り
○松井 打ったのはインコースのストレート。どんぴしゃり
○平居・旭化成副社長 久々の応援。5安打も放ったの? 若手が元気なようだ。杉本がいないね。彼には60歳までユニフォームを着ろと言っているんだ(今季から本体の副社長に就任。仕事の合間に応援に駆け付けていた)
●田中監督 練習不足。相手は8時から練習しているのに、うちは9時。まあしかし、今年は大丈夫。内野がよくなった
●川崎 ストレートが全然走っていなかった。体が重い(川崎と日隈は今野と津久井に弟子入りしたらいい。野球はスピードも大事だが、頭でやるもの)
●日隈捕手 川崎はよかった。守りのミスが出た
平居・旭化成副社長
平居氏を中心に記念写真
今年もエースは今野 ほれぼれするピッチング披露
今野(左)と津久井
次期エース候補 川之江-中京大の篠永の出番はあるか
旭化成ホームズの今野の投球が冴え渡った。今年35歳。ベテランの域に達したが、投球術は全然衰えていない。
すべての投球を見たわけではないが、ストレートは完全に見せ球。高めか外にしか投げなかった。苦し紛れの直球は1球もなかった。カウントを取る球も勝負球はほとんどキレのいいスライダーかカーブ。内外に決められるので、相手打者は分かっていても打てない。津久井との呼吸もぴったり。首を振る球もほとんどなかった。
見ごたえのあったのは、最初の打席でヒットを許した川崎と、菊池遊星から安打を放ったことがある代打・与那嶺を三振に打ち取った場面だ。カウントは3-2だったと思うが、最後は高速スライダーを低めに決めた。見送ったらボールかもしれないが、あそこは絶対に振る場面だ。あの球を打てる打者は往年の北寒寺くらいか(それにしても北寒寺は衰えた。川崎に完全に力負けし3タコ。ショートゴロ2つと1塁ファウルフライに倒れた)。
山本監督は、「次のエース候補」として期待の新人・篠永投手を挙げたが、今日のような投球をすれば今季もエースの座は今野だろう。課題は暑くなってきたときスタミナが持つかどうかだ。
篠永は愛媛・川之江高校のエース。大学は中京大。大学1年のとき、神宮大会に出場したという。
「エースではなかったです。もっぱらリリーフ。軟式? 中学まで軟式でしたから違和感は全然ない。今野さん? コントロールが素晴らしい。勝負ところの投球がすごい」と話していた。間違いなく予選で登板するはずだ。
篠永
オープンハウス 応援団
オープンハウス 応援団