RBA OFFICIAL
 
2014/06/09(月) 00:00

これぞ記者冥利 11件の取材のうち4件がRBA関係者

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当時のRBAタイムズ(第2回大会。破った相手は何と旭化成ホームズ)

 月並みな言葉だが、記者冥利に尽きるとはこのようなことを指すのだろう。5月26日から6月2日までの約1週間の間、記者は11件の現場取材をした。何と、このうちの4件でRBA野球関係者に会い、話を聞くことができた。

◇      ◆   ◇

 まず2日。大和ハウス工業と伊藤忠都市開発のJVマンション「プレミスト浦和常盤」を取材した。対応してくれたのは販売を担当する伊藤忠ハウジング営業統括部 営業統括課・大倉嘉隆選手だった。チームの主砲だ。

 大倉選手は、かつてのRBAを代表する城西大卒のスラッガー杉山選手の後輩で主砲。〝城西大四天王〟の一人だ。杉山選手は4年前、40歳にして同社営業統括部長に就任。野球ではレギュラーの座は危うくなってきたが、マンション販売は絶好調。このマンションも「大倉、大出が担当している。是非見てほしい」と言われて見学した。早期完売間違いなしの好物件だ。

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大倉選手

 その翌日の27日。三井不動産レジデンシャルの「パークホームズ駒沢ザレジデンス」の記者発表会に参加した。住戸内の空間を自由に変更することができる「KANAU PLAN」を同社が開発し、その第一弾としてこのマンションに導入するというものだった。

 記者は他の取材も入っており、遅れて参加した。用意されていた椅子の最後列に座った。どこかで見たような人が物件の説明を行なっていた。渡された資料には、同社の「横浜支店事業企画室主任川崎総一郎」とあった。そのとたん、チームを引っ張っていた俊足巧打の慶大野球部出身の川崎を思い出した。先頭として出塁すると難なく2盗、3盗を決めた。

 もう30歳近いはずで、若いときのような活躍は望めないだろうが、本業で頑張ってくれればいい。徳川支店長に頼んで東邦出の山際を出場できるようにしてほしい。

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「駒沢」マンション発表会で(中央が川崎選手)

 2度あることは3度ある。今度は5月29日に行われた三菱地所レジデンスの中小ビルリノベーション事業第一号物件「神田」の記者発表会だ。築40年のビルを約15万円/坪(総額約1,500万円)の耐震補強・リノベーション費用をかけて賃料を従前より50%アップし、ほぼ満室稼働した案件だ。

 ここで、事業者として説明したのが、同社リノベーション賃貸事業部資産活用室資産活用グループ・明嵐(めあらし)二朗氏だ。明嵐氏は「神田は食・住・商が混在する一方で、後背地などは土地の細分化も進み、大型の再開発が困難な地域。これらを再生・支援する意義は大きい」と、実に頼もしい挨拶をした。

 明嵐氏はかつての三菱地所の黄金期の主砲だった。もう40歳を越えたはずで、試合には出場していないが、こうした事業こそが同社の業績を支えているし、確固たる基盤をつくるのだと記者は信じている。

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明嵐氏

 これで終わらないのがRBAのすごいところだ。6月2日。大成有楽不動産の「オーベル若葉台レジデンス」を取材したときだ。同社の広報担当者から販売を担当する大成有楽不動産販売の方を紹介された。「ン? 」どこかで見たような気がした。名刺を見た。「輿水(こしみず)光樹」とあった。

 かつて昔だ。輿水氏こそRBAの草創期の〝ミスターK〟だ。有楽土地住宅販売のエースとしてチームを引っ張った。当時強かった大京、力建などにはかなわなかったが、8強の中では力上位だった。輿水氏は選抜チームの選手に選ばれ、オーストラリア遠征にも参加している。

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 今年でRBA野球大会は26回目を迎える。記者は第3回大会から取材を始めた。きっかけは、不動産氷河時代を迎え、明るい話題を提供したかったからだ。もうひとつ、記者の狙いがあった。それは、昔々、土俵の鬼と呼ばれた元横綱・初代若乃花が「土俵には銭が埋まっている」という名言を吐き、これも昔々、南海の鶴岡一人監督が「グラウンドには銭が落ちている」と語ったことを記者は実践しようと思ったからだ。

 もちろん相撲取りや野球の選手になろうという意味ではない。「グラウンドには取材ネタが落ちている」-つまり、勝った負けたを単に報じるのではなく、力のある選手を時にはけなし、弱小チームを叱咤激励しエールを送り、感動を伝えれば、10年先、20年先には選手は本業でもそれなりの立場に立つだろうから、黙っていても苦労などしなくても特ダネをものにできるだろうし酒も飲めるだろうと考えた。軽薄短小を地で行く記者だが、このような深謀遠慮の迂遠な計略を練っていた。

 いま、その狙いは的中した。11件のうち4件もRBA野球関係者がかかわっているのだからこんな楽しい取材はない。かつて先輩記者は「俺はグリーン上で記事を書く」と豪語し、ツアープロのように毎週、つまり年間50回くらいの接待ゴルフをこなした。記者は23年間ずっと年間にして100回くらいの試合を取材してきた。記者としてどっちが勝利者かは言うまでもない。

 第26回大会がいよいよ始まる。老骨に鞭打って頑張りたい。

 

 

 

 

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