RBA OFFICIAL
 

2015/05/25(月) 00:00

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3盗を決めた原田(3塁手は平林)

 旭化成ホームズが先取点を挙げた2回表の攻撃。記者は、観客席で三井不動産リアルティの竹井会長などへインタビューしており、先取点を挙げた場面は見ていない。なので、以下は推測でしかないのだが、巧みな旭化成ベンチの采配を振り返ってみた。他チームは旭化成の戦略を知る上で参考になるはずだ。

 この回、先頭の7番原田が四球で出塁。次打者は曲者佐藤。これまでも佐藤は度々進塁打、適時打、チャンスメーカーとして活躍してきた。相手にとっては一番嫌な選手の一人だ。ここで、原田は2盗塁を決めた。もちろんサインだ。

 原田が2盗を決めた後、佐藤は送りバントの構えをした。無死2塁からバントというのはよくある戦法だ。初回の好機を逸し、その裏大ピンチをしのいだ後だけに、ここは何が何でも先取点を奪いたいところだ。

 ところが、ここで信じられない采配を山本監督は揮った。佐藤にバントの構えから、空振りするサインを送ったのだ。そんなことは露知らず、三井リアルの平林3塁手は猛然とダッシュして3盗を阻もうとした。この瞬間、3塁ベースはがら空きになった。原田はその隙を見逃さず、やすやす3盗を決めた。

 さて、この時の三井リアルの守備態勢はどうだったのか。平林が前進するのは当然だが、なぜショートを守っていた松田は3塁カバーに入らなかったのかが解せない。松田は岡山理大付属時代、甲子園に出場している。その時の守備位置はセカンド。進学した駒大ではどこを守っていたのか知らないが、三井リアルではファーストを守っていたのではなかったか。

 どうして松田がショートを守り、本来はショートの名手として名を馳せた早大卒の安田がセカンドを守ったのか。この当たりが不思議だ。安田は初回、走者と重なった不運もあったが平凡なゴロをはじきピンチを招いた。

 素人はセカンドだろうがショートだろうが同じと考える向きは多いだろうが、全然そうではない。記者は西武ファンで、常総出身の外野手大崎のファンでもある。2軍戦を観戦したとき、大崎は「生まれて初めて内野を守った」その試合で失策を犯した。守る選手がいなかったから守ったのか、大崎を内野にコンバートするつもりだったのかは知らないが、プロでも馴れない守備に付くとエラーをする見本だ。そんな例はたくさんある。

 松田も馴れないショートでカバーを忘れたということは十分想像がつく。旭化成のベンチは松田の動きをチェックしていたのは間違いない。北寒寺遊撃手あたりが監督に「松田の守備はぎこちない」などと進言したのではないのか。

 原田を3塁に進めた佐藤はこれまた定石どおり1塁へゴロを打ち、原田を本塁に迎え入れた。ノーヒットでも打者2人で1点を取る野球ができるのが旭化成の強みだ。

 試合後、三井リアル安西監督は「原田は足が速い。一番出してはいけなかった選手」と悔いた。安西監督は原田が俊足であることをどうして知ったのか不思議だが、三井リアルも敵をよく分析していたということか。一方の山本監督は「エヘへへ」とほくそ笑んだ。

 山本監督の笑みを顔面神経痛のように歪ませることができるチームの出現に期待したい。

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1塁ゴロを放ち原田を迎え入れた佐藤

2015/05/02(土) 00:00

エース伊藤博 先発-火消しに大活躍

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優勝した住友不販ナイン

  1 2 3 4     合 計
東急リバブル    
住友不動産販売    

 

東急リバブル最終回の反撃実らず猪股14者連続完全実らず

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準優勝の東急リバブルナイン

 〝もう一つのRBA〟野球大会Vは住友不動産販売――第5回Club-D cup決勝戦、東急リバブル-住友不動産販売が5月1日、東京ドームで行なわれ、住友不販が3-2で接戦を制し初優勝。エース伊藤が先発に火消しに大活躍。リバブルは最終回、無死満塁と攻め立てたがあと一歩及ばず。ベテラン猪股投手の14人連続斬りに応えられなかった。前回は三井不動産リアルティに敗れており、2年連続の準優勝に終った。

 試合には 田中俊和・住友不動産販売社長、東急リバブル・中島美博会長も応援に駆けつけ盛り上がった。連休前の平日にも関わらず、双方で500人くらいの応援団が集まった。

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住友不販 伊藤博

住友不販・田中社長、東急リバブル・中島会長も応援に駆けつける

 住友は初回、相手先発の藤巻投手を攻め、1死から2番和田が内野安打、3番下田はあわやスタンドインかと思われた大飛球のファウルを左翼に放った後、結局四球。4番の前田が右翼前にきれいな安打を放ち満塁に。次打者越前は深々と左翼に犠飛を打ち上げまず先制。

 勢いに乗る住友は2回、制球が定まらない藤巻から4つの四球と暴投、2つの3塁盗塁などでかき回し2点を追加。なおも1死2、3塁としたが、ここで交代したリバブル猪股投手に押さえ込まれた。

 その後は、緩急自在の猪股に翻弄され、14人連続して凡退。安打は初回の2安打のみだった。

 伊藤博は6回を被安打6、1失点の好投。7回から登板した越前は3連続四球を出し満塁のピンチを迎えたが、ここで伊藤博が再び登板して併殺崩れで1失点したがピシャリと締めた。野手陣も攻守で投手を盛り立てた。

 リバブルは惜敗。3点を追う5回、2死から猪股の適時打で1点を返し、7回には無死満塁から併殺崩れの間に1点を挙げたがそれまで。冷静な伊藤博に抑えられた。打線のつながりも欠いた。

 先発の藤巻は2回途中まで2安打6四球と制球を乱し降板。

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優勝した住友不販ナイン

○古賀監督 あそこは予定の交代。越前にも経験させたかった(越前は初のドーム)

○伊藤博 もともと交代は決まっていた。ライト? 再登板もあると思っていた

○越前 もちろんスタンドを沸かすつもりで投げたわけではない。ストライクが入らなかった。申し訳なかった

○前田 あそこで安打を放ってチームが盛り上がった

●大槻監督 投手交代? 3点は限度だと思った。猪股は肉離れを起こしており、無理させたくなかったがよく投げた。負けたのはわたしの責任

●猪股 肉離れ? 火曜日に起こした(第17回RBA大会優勝時を髣髴とさせる好投)

●山田 …(声をかけるのがためらわれるほど落ち込んでいた。藤巻をリードできなかったことを悔やんだのか。しかし、猪股とのコンビが復活した)

●中島美博会長 残念でしたね。しかし、選手はよく頑張った。来年優勝して欲しい

●大見部長 昨年は三井さん、今年は住友さん。2連敗で今夜は眠れそうもない

△谷貝 1月に退社しました。ハワイで不動産業しています(退社したことなど知らなかった。練習にも参加していなかったので仕事が忙しいのか調整不足かと思っていた)

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試合開始

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伊藤博投手

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生還した布施を迎える住友ナイン

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リバブル 反撃

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勝利の瞬間

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左からリバブル猪股、トレーナー?、大見部長

住友不販 ドームを興奮の坩堝に包み込む

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左から前田、古賀監督、越前

脚本・古賀監督-主演・伊藤博投手-演出・越前

 脚本は古賀監督-主演は伊藤博投手-演出は越前の試合だった。この日、スタンドは〝リバブルブルー〟に染められた。昨年、三井リアルティの〝リハウス レッド〟にしてやられ、雪辱を期して同社のコーポレートカラーであるブルーのTシャツを大量発注。400~500人の応援団がスタンドを埋めた。

 対する住友不販は〝仕事優先〟なのか、数的には完全にアウェー。数十人しか集まらなかった。

 しかし、試合は完全に住友ペース。エース伊藤博の負けん気に火がついた。古賀監督も策士だ。伊藤博の強気を巧みに引き出した。6回を6安打1失点に抑えると、スパッと右翼を守っていた越前に交代。

 ここからが監督采配のにくいところだ。スコアボードには4番「DH 前田」のところに「1 伊藤博」と点灯した。DHを外したのだ。その意味はすぐ分かる。

 初回に貴重な犠飛を放ち気をよくしている越前は満を持して7回のマウンドへ。伊藤博-越前のリレーはRBAでも度々成功させている必勝パターンだ。

 ところが、越前はストライクが全然入らない。リバブルの8番打者から3者連続四球で満塁のピンチに。点差は2点。逆転のランナーまで出してしまった。

 ここで、古賀監督がマウンドに歩み始めたとき、伊藤博は足早にベンチに戻ってきた。そして伊藤博が再びマウンドに立ち、越前は右翼にまた戻った。

 観衆は湧きかえった。プロ野球でもそう見慣れない光景だ。逆転を信じるリバブル応援団はこぶしを振り上げ、旗を振り、カンビールを握りしめ、大声援を送った。

 それが奏功したかどうか、再び伊藤博の負け時魂を呼び込んだ。伊藤博は動揺のそぶりも見せず、2番猪股を当たりそこないの3塁ゴロに仕留めて3塁走者を 本塁で封殺。1死。続く3番近藤も3塁ゴロで3塁走者の生還を阻んだ。ここでミスもでた。併殺を狙った伊藤亮は1塁へ送球する間2塁走者が本塁を陥れ、そ の差1点に追い上げられた。

 続く打者はリバブルの主砲河野。河野は2回に左翼前安打を放っている。一打逆転の場面。ドームは絶叫、歓声(ただの酔っ払いもいたかもしれないが)で耳 が遠くなった記者の三半規管を揺さぶった。伊藤博はあくまでも冷静。河野を力ない3塁ファウルフライに討ち取り、チームを初優勝に導いた。

 試合後、伊藤博は「越前と交代することは決めてあった」と予定の投手交代であることを明かした。古賀監督は「同点まではいい。越前に経験をつませたかった。こういうこともあろうかと、伊藤博は外野に付けた」とこれまた平然と語った。

 越前もまたただでは起きない。「ストライクは取りに行ったが、打たれたくもなかったのでボールになった。先取点は僕の犠飛」と、不敵な笑みをこぼした。

 リバブルが1点止まりだったらここまでドームは沸かない。〝片手落ち〟ではリバブルに失礼だと塩を送り、最後はハラハラドキドキさせながら自軍に勝利をもたらす越前もまた心臓に毛が生えたかもしれない。

 所長に昇格した主砲前田はDHで出場。「バンザイ」(失策)のリスクを回避した古賀監督の脚本が冴えた。呵呵大笑したのではないか。

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住友不販 渋谷営業センター(左)と青山営業センター応援団

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リバブル応援団

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観戦ガイドに見入るリバブル中島会長

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リバブル部長3人トリオ「必ず勝つ。野球も仕事もオンとオフが大事」(左から金沢氏、渡辺氏、木村氏)

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左端はかつての巧打者・春原氏

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優勝旗を久米・第三企画社長から受け取る住友不販・和田

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住友不販 応援団

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リバブル応援団

2015/04/22(水) 00:00

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住友不販ナイン(神宮外苑軟式野球場で)

 住友不動産販売が東京ドーム決戦を1週間後に控え万全の仕上がり-同社は4月22日、オープンハウスを相手にオープン戦を行い、12-0で圧勝。伊藤-越前が7回をノーヒットノーランリレー。打線では主砲前田が2安打2打点。新人下田も外野に2本飛ばし(記録はエラー)長打力をアピールした。オープンハウスはエース川崎の登板はなかった。

◇       ◆     ◇

 相手が調整段階で、エースの登板がなかったとはいえ住友不販も仕上がりは順調のようだ。エース伊藤は3回を投げ、四球を1個出したのみ。ほぼ完ぺきに抑ええた。後を継いだ越前も四球で走者を1人出したのみで、2人で相手打線をノーヒットに抑えた。

 センター長に昇格し、軸足は「ベース」ではなく「仕事」に置いていると思われた前田は初回の好機に2塁打して2打点。2打席目は外野飛球(記録は犠飛だか、走者を迎え入れた形跡はない)で、3打席目も安打を放った。犠飛だとすれば打率10割。

 古賀監督はスーツ姿で出場。越智マネージャーもスコアラーとして駆け付けた。

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前田は益々成長しているようだ

◇       ◆     ◇

 頼もしい新人も加入した。慶応高校-慶大出の外野手下田(22)と、枚方-京産大出の内野手円城寺(22)だ。

 下田は第1打席目と第2打席目に外野飛球(双方とも記録は敵失)を飛ばし、大量得点に貢献。「前田さん? 勝てる自信がある」と、所長の親分格の前田を挑発。早くも大物ぶりを発揮していた。

 「チームの雰囲気がとてもよくてやりやすい。楽しさの中に1点を取りに行く厳しさもある」とコメント。大学は硬式ではなくサークル。

 円城寺は、オリックス平野らを輩出している京産大の硬式野球部。本職は3塁手だそうで「土屋さんがいるが、虎視眈々レギュラーを狙っている」とこちらも強気発言。

 記者は、住友不販の仕上がりに不安があると見て、昨日までは7:3でリバブルが優勢とみていたが、今日の戦い振りから6:4、あるいはもっと戦力は縮まっていると住友不販の戦力を上方修正した。

 数百人が応援に駆け付け、観客席をリバブルブルーで埋めるのは間違いなく、伊藤の闘争心に火が付けば相手打線を完璧に抑える力はある。

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下田(左)と円城寺

 

2015/04/22(水) 00:00

 5月1日に東京ドームで住友不販と「Dカップ」決勝戦を行う東急リバブルは4月22日、野村不動産アーバンネットとオープン戦を行い、7回5-6でサヨナラ負けした。大槻監督は「全然心配いらない。順調に仕上がっている」と試合後に語った。

 打線は好調。2回に若手の9番若村が3ラン(相手投手はエース茂木か)。3回にはこの回先頭の2番札ノ辻が3塁打を放ち、続く近藤が適時打。近藤が盗塁したあと、5番古屋が追加点となる安打を中堅前に放った。主砲河野も3打席目に中堅超え3塁打を放った。ベテラン山田も1安打。

 投手は課題も残した。藤巻は5回を投げ、被安打3、四死球7、自責点4。4回に四死球を3つ出し4失点したのが課題。猪股は2回を投げ、2安打1失点。野村アーバン丹羽にサヨナラ打を浴びた。

 野村アーバンは丹羽が2安打、吉本が3塁打を放った。盗塁が4個。足技で相手にプレッシャーをかけた。昨日行われた野村不動産グループの記者懇親会で、宮島青史社長も「三根(監督)が頑張っているようだ。今年も応援に行く」と威勢のいいところをみせていた。ベスト8の壁を突破できるか。

2015/04/15(水) 00:00

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投手は大槻監督、打者は河野、捕手は山田(すごい組み合わせだ)

 いきなり「両手!両手!」東急リバブル古屋主将の檄が飛んだ。ナインに緊張感が走った。すかさず大槻監督が「リバブルは基本に忠実ですから」と合いの手を入れた。檄の声の大半は天井を突き抜け、仲良し夫婦のハトに豆鉄砲を喰らわしたが、いくばくかは天井に跳ね返り、集まった10数人の肺腑をえぐった。

 中でも敏感に反応したのが入社3年目の中込だった。中込は大槻監督が投げる球を押し頂くように両手で取った。リバブルブルーか人工芝の青のせいか判断はつかなかったが、心なしか顔は青ざめていた。

 古屋主将の檄を聞いたのか聞かなかったのか、あるいは耳が遠くなったのか、チーム内でただ一人部長職の任についている山田悟・三鷹センター長は馬耳東風。横着にも片手ばかりで捕球した。

 部長がこんな体たらくで果たして大丈夫かと思ったが、チームの核弾頭・河野が不安を一挙に吹き払った。バッティングピッチャーを務めた大槻監督の球を鋭くはじき返し、屋根がなかったら、隣の神宮球場まで飛んだのではないかという会心の本塁打級の打球をポンポン飛ばした。完全に臨戦態勢が整っていると見た。

 山田も古屋も元気。39歳の山田は「もう座っているだけで疲れる。事務所は8階にあるが、エレベータを利用しないで階段を上り下りしている」と、レギュラーの捕手の座を死守するのに懸命だった。汗がしたたり落ちた。

 古屋もメタボ体型は相変わらずだが、「両手!両手!」などとナインを鼓舞するムードメーカーとしては今年も健在。なくてはならない存在感を示した。

 投手では猪股が絶好調。シートバッティングにもかかわらず、上下左右コーナーにきわどい球を投げ込み、40の半ばをとっくに過ぎたと思われる最年長の松本大樹をきりきり舞いさせた。年上だか上司だか委細構わず真っ向勝負する猪股本来の負けん気が復活した。

 課題を残したのは藤巻。相変わらずの制球難をさらけ出した。開幕は危ないと見た。ノーヒット・ノーランを達成したときの相手チームは最弱チームではなかったか。

 松井ゴジラと同じなのが河添。松井は現役時代、遅刻の常習犯としてよく知られているが、河添は、みんながユニフォーム姿ですでに集まっているのに、私服で詫びる様子もなく悠然と現れた。土下座か腕立て伏せか判然としなかったが、形ばかりのお詫びの姿勢は示したが、顔は笑っていた。態度だけは松井並みか、ひょっとしたら超えるかもしれない。只者ではないかもしれない。バッティングでも鋭い当たりを披露していた。

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ボス猿古屋に媚を売る3年目の中込

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謝るのも訓練のうちか(ただでは起きない河添)

◇       ◆     ◇

 RBA野球大会の裏街道「第5回Club-D cup」の東京ドーム決勝戦を2週間後に控えた東急リバブルは4月15日(水)、神宮外苑軟式野球場がグラウンド不良のため使えず、急きょ屋内練習場に場所を移して入念な練習を行った。

 大槻監督は「昨年の三井不動産リアルティさんとの決勝戦では、観客席をリハウスレッドに埋め尽くされた。今年は逆にリバブルブルーに染める。500人くらいのTシャツを発注した」と話し、チームを引っ張る山田も「住友さん? もちろん勝てる。負ける気がしない」と豪語した。

 チームは若返りを図りつつあるが、古屋主将、河野、松本らのベテラン・主軸も元気で、早くも臨戦態勢が整った。記者が期待する記者と同じ名前「司」の長谷川もいい動きを見せていた。

 決勝戦は5月1日(金)、東京ドームで行われる。対戦相手は同じ不動産流通会社の住友不動産販売。双方とも勝てば初優勝。当日はRBA日曜ブロック決勝戦、ケン・コーポレーション-タイセイ・ハウジーの試合も行われる。

◇       ◆     ◇

 戦力的には住友不販が上位だと記者は思うが、果たして戦力が整うか。エース伊藤は先発で投げるようだが、相手が格下だと判断すると手抜きをするクセがある。越前の先発もありそう。

 かつての強打者前田も市が尾営業センター長に昇格し、軸足は完全に「仕事」にかかっているとみた。「片手」「両手」どころか、大量失点につながる致命傷のバンザイをするのではないかと心配になってきた。

 応援団の差も歴然で、ここはリバブルの優勢とみた。

 

2014/12/27(土) 00:00

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決死用進出を決めた三井不動産リアルティ安西監督

 今年も残りあとわずか。第26回RBA野球大会は水曜ブロック、日曜ブロックとも決勝戦は年越しとなったが、この1年を振り返って以下の通りベストナインを選んでみた。各チームからまんべんなく選びたかったので、1チーム5人までとした。内外野の守備位置は記者の勝手で変更した。

水曜ブロック 

すごいメンバー揃う 投手3人はプロならオリックス金子クラス

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旭化成ホームズ今野投手

 まず水曜ブロック。投手は、旭化成ホームズを破った伊藤(住友不動産販売)も入れたかったが、この3人がやや抜けた存在。プロ野球に例えたらみんなオリックス金子クラス。今野は衰えそうで衰えない。怪物だ。今野の明大後輩の川崎はポカもあるが、ここぞという時のストレートはまず打たれない。生田は打力もあり、日ハム大谷のように二刀流も可能。

 捕手は津久井がいい。勝負強いバッティングも光る。今野との呼吸もぴったり。山本監督から完全に正妻の座を奪った。もう一人は怪力の鈴木。

 内野手はほれぼれするような顔ぶれだ。ミスターRBA北寒寺はパワーがややなくなってきたが、相変わらず守備は華麗。本番ではそれほど活躍する場が見られなかったが、日ハム中田と大阪桐蔭ではコンビを組んだという謝敷はケタ違いの力がある。松田も主軸を打てる。松井は若返りが成功した旭化成ホームズを引っ張るリーダーとして適任。神は初の決勝ドームに導いた功労者。勝負強い打撃が売りだ。リストが早々と予選敗退したので松坂と同期の杉山のプレーが見られなかったのが残念だが、存在感がある。

 外野手も最強の選手を選んだ。大倉の今季打率は5割くらいあるのではないか。河野は岡住が引退(アマに引退はないが)したあとをよくこなしている。高橋は生田から痛打を放ったのが印象的。岩島はリストの核弾頭。

 DHはいぶし銀の久保田。長打はないが、チームバッティングに徹し巧打を放つ。清水はポラスのポイントゲッター。集中したときの力はすごい。

日曜ブロック 

水曜より見劣りするのはブロックの力関係の反映

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ケンコーポ小笠原投手とお子さん

 次に日曜ブロック。ケンコーポ小笠原は速球一本やりから変化球を交える多彩なピッチングができるようになった。女房役の羽中田のリードがうまいのか。相澤はさすが。6大学で活躍しただけのことはある。肩痛が治ったわけではないが、高速スライダーは威力十分。もう一人はポラス折笠や青山メイン小松崎も考えたが、チームを決勝に導いた貞池を選出した。スタミナがある。本職ではないはずだがタフな投手だ。

 捕手は羽中田と元ヤクルトの高橋。高橋は仕事が忙しいのかRBAではいいところが出なかったがやはり存在感がある。

 内野手は水曜と比べるとメタボの選手が多くやや見劣りがするが、これが水曜と日曜の差の反映だろう。千葉英は大物を狙わなければいい選手になる。大原は歳を取るごとにうまくなってきた。もうベテランの域に達したか。成田はパワーヒッター。金田は捕手だが、内野に転向。守れるはずだ。吉井はさすが衰えたが、元プロを外すわけにはいかない。

 外野手は強打者が揃った。内村は華々しいデビュー戦を飾った。投げるのは無理のようだ。治下は元三重スリーアローズ。まだ軟式に慣れないのか。津球場での大声援が忘れられない。来年に期待だ。小田は文句なし。肩もある。イケメン西沢は子どもができてパワーが落ちたのか。まだまだ老け込む歳ではない。これは関係ないが、「参宮橋」の企画担当者は西沢の学習院の後輩だった。

 DHは茂野と石井。茂野はチャンスメーカー。足もある。石井は体重100キロくらいありそうで打てそうに見えないが、力がある。

 ベストナインに選ばれても本業での年俸は上がらないだろうが、野球だけの価値を判断すれば、各選手とも間違いなく100万円の価値はある。記者のお年玉のつもりで受け取っていただきたい。選に漏れた選手もめげずに来年も奮起していただきたい。

 それではいいお年を!

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2014/10/14(火) 00:00

※拡大してお読みください

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2014/10/14(火) 00:00

※拡大してお読みください

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2014/10/08(水) 00:00

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吉田助監督を度上げする三井リアルナイン

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安西監督

  1 2 3 4     合 計
三井不動産リアルティ      
積水ハウス京葉      

  積水京葉・山崎 あわや同点の大飛球 3塁欲張り憤死

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山崎

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山崎(三井左翼手は岩瀬だったか、深く守っていたのが本塁打を封じた。好守備が光った)

 三井不動産リアルティが念願の東京ドーム進出を決めた。0-0の5回、先取点を奪ったもののすぐ失策で逆転され、絶体絶命の瀬戸際で主砲の松田とチームリーダーの神の長打で接戦にケリを付けた。安西監督は相手の主砲生田を2度敬遠させるなど采配が冴えた。積水京葉はエース生田が疲れからか最後に痛打を浴びた。

 三井リアルは、日曜ブロックのリパークが第20回大会と23回大会に決勝に進んでいるが、水曜ブロックでは26年目で初の決勝進出。安西監督らナイン・OBは試合後歓びを爆発させた。

 4回まで生田に敵失で出した走者一人のみと完璧に抑えられていた三井リアルは5回、1死から6番岩瀬が右翼超え2塁打を放ち、盗塁と死球で得たチャンスに8番安田がきっちりと犠飛を放ち先制。その裏、味方の失策で逆転されいやなムードが漂ったが、土壇場で頼れる打者が窮地を救った。

 この回先頭の1番平林。5回に自らが痛恨の失策を犯し逆転されている。ここで打てなければ再起できないほどのダメージを受けているはずだが、コントロールいいはずの生田から死球を選ぶ。が然盛り上がった場面で、2番を打つがケタ違いのパワーがある主砲松田は生田の渾身のストレートを右中間超え2塁打して同点。動揺した生田は3番北地にも死球を与える。3番澤村は強打にでて3塁ファウルフライ。

 打席にはもう一人の主砲神。ここで松田-北地が重盗を決め生田にプレッシャーをかけた。神も松田と同じような軌跡を描く右中間3塁打を放ち2点追加。さらに暴投で神も還りこの回決定的な4点を奪った。

 先発は水野ではなく左腕の技巧派北地。北地は日曜ブロックのリパーク時代、2度決勝進出した時のエース。4回を2安打に抑え、5回から登板した水野はプレッシャーからか4四球を出すなど制球に苦しんだが、最終回の相手の反撃を2点に抑え逃げ切った。

 積水京葉は逃げ切れなかった。1点先制を許した5回裏、1死から1番山崎が四球を選び、次打者富井のショートゴロで山崎は2封、続く生田は敬遠で2死1、2塁、4番佐藤の何でもない三塁ゴロを相手の名手平林がはじく間に2者が還り逆転。そのまま逃げ切るかに思えたが、生田が抑えきれなかった。

 3点を追う最終回は2死1、2塁から1番山崎が左翼超え大飛球を放ち、2者が還り、山崎も三塁を狙ったが憤死して万事休す。

 チームには白鳳大学のマックス146キロのエースが入ったとかで、来期は生田と2枚看板になるのか。神奈川営業所も来季参戦するとか。

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安田の犠飛で生還した岩瀬を迎える三井ベンチ
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吉田助監督(左)と安西監督

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三井リアルナイン&応援団

○安西監督 俺の胴上げはドームにとっておく(吉田助監督に胴上げを譲る)○吉田助監督 長かった…5度目の正直でやっとドームに行ける

○平林 イレギュラー? …走者が目に入っちゃった

○平賀 平林の守備? イレギュラー? 僕だったら余裕(かつての守備専門の名手)

○安田 チャンスだったので初球から狙った(先制の犠飛)

○北地 先発? 今日言われた(前試合より球は走っていた)

○松田 もう相手がどこだろうと、明らかにしますよ。これまで黙っていたけど松田は岡山理大附属で甲子園。駒大のレギュラー(とここまで安西監督がまくしたてた)甲子園のときはセカンド。2回戦で敗退です。駒大の同期? たくさんいますよ(と言って、中日野本からもらったというリストバンドをはめていた。中日大島も同期だという。27歳)

●生田 最後は力み? いや、力みはなかったけどばてた。敬遠? 初めてだけど敬遠って気持ちいい(安西監督は3回の2死2塁、5回の2死3塁で敬遠を指示)

●佐藤 なんで僕のことをぼろくそに書くの? (記者は西武ファン。おかわりくんにそっくりの佐藤に対する記者なりのエールの意味を込めて〝おにぎりくん〟の愛称を贈呈した。体型だけでなく肝心なところで打てたら〝おかわりくん2世〟に格上げしてやるのに…今日も2度、前打者の生田が歩かされた。佐藤が打てれば生田は敬遠されないはず。体重は優に100キロ超え。代打で登場して素人以下の三振をした大多和と一緒だ)

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勝利の瞬間

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左から2人目が松田(平林もいるが本人のため書かない)

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リストバンドは中日野本からもらったものだそうだ

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逆転の2点3塁打を放った神

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本塁を踏む北地

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一度は逆転した積水京葉(中央は生還した生田)

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どっちかが親かそれとも全く関係ないのか記者は聞かなかった(左が佐藤、右が大多和)

三重高出身の三井リアル新人鵜川は三振デビュー

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鵜川

 嬉しいではないか。わが故郷三重の三重高出身の三井リアル新人鵜川(23)が5回、2死1塁で代打で登場、見事な三振でデビュー戦を飾ってくれたではないか。

 記者は安西監督から「三重高出身の新人が加入した」とは聞いていたが、試合が終わるまで誰かは知らなかった。試合後、監督から紹介されたのだが、早速、日を改めて飲むことを約束した。

 三重県出身のRBA選手ではモリモトから出場していた大知選手が記憶に残っている。四日市工業ではなかったか。現在は競輪選手として活躍中。

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2014/10/08(水) 00:00

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旭化成ホームズ今野

  1 2 3 4     合 計
旭化成ホームズ        
オープンハウス        

 

オープンハウス 初回から千鳥足か 浮足立つ

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初回2失策した松本 

 王者旭化成ホームズが完勝。3回、核弾頭の北寒寺が安打で出塁すると頼れる4番久保田がきっちり適時打を放つと、あとは一方的な試合になった。今野が1安打完封。オープンハウスは前日全社規模の表彰式があったとかで、ミスができない試合で初回から集中力を欠いた。

 試合を決めたのはやはり久保田だった。初回、2死からきれいな左翼前安打を放った久保田は3回、無死満塁から左翼前安打(2塁走者の橋本は3封されているから左翼ゴロか=記者はみていない)で1点先制。5回にもこの回先頭打者として中堅超え2塁出してダメ押し点のきっかけをつくった。

 4回の得点は失策で出塁した8番佐藤に代わって代走の池田を2塁に置いて9番の木下が中堅超え2塁出して挙げた。

 今野投手は5回を1安打ピッチング。7三振を奪った。

 オープンハウスは普段の野球が出来なかった。初回の守備で、遊撃手がなんでもないハーフライナーとフライを落球。その後も失策し川崎の足を引っ張った。

○山本監督 言うことなし。うちらしい野球ができた。三井不動産リアルティさん? いいチーム(顔は笑っていた)

○今野 軟式はそんなに点を取られない。ノーアウト2塁はまずいが、打者の打ち損じもあるし、うちは守備がいいから安心して投げられる

○津久井捕手 ストレートも変化球もよかった

●ナイン 昨日は全社的な表彰式がありまして…みんな朝方の3時くらいまで飲んでいたはず(遊撃手が失策したとき、ベンチから「飲みすぎ」の野次が飛んでいた。これでは勝てない)

●川崎 僕は日付が変わるところで(飲むのを)止めました。言い訳はしません。マウンドを高くしてほしい(これに対し明大先輩の今野は「草野球なんて真っ平のところばかりで投げているじゃないか」と全然気にしていないようだった)

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左からまたまた大久保、猛打賞の久保田、若き主砲の松井

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オープンハウス川崎

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試合後、三井リアル-積水京葉の試合を観戦する山本監督(左)と津久井捕手

2014/10/06(月) 00:00

 勝てばもちろん歓喜の東京ドーム、負ければ失意のどん底に突き落とされる。勝負とは無情なものだ。勝者と敗者しかない。ために今回も手に汗握る死闘が演じられるのは間違いない。近年まれにみる好カードだ。例によって、どっちも勝て 記者の〝勝っ手〟予想。試合は10月8日。( )内は記者のレーティング

積水ハウス京葉(84)-三井不動産リアルティ(83)

 レーティング差は1のみ。この差はあってないようなものだ。接戦は間違いない。3点勝負だろう。積水京葉のエース生田は完全に自信を取り戻した。前試合では自慢のストレートを過信することなく、変化球も駆使して相手を翻弄した。絶好調とみた。

 打線はやや気がかり。生田は頼れるとして〝おにぎりくん〟佐藤はどうしたのか。このところさっぱり音沙汰がない。代わって急浮上したのが山崎。大事な試合に30分も遅刻するなどもってのほかだが、ここは核弾頭として存在感を見せるか。山崎が打てば生田に回る。生田が打てなければあとは心もとない。

 三井リアルはエース水野が必勝態勢。持ち前のコントロールを発揮すれば、貧打の積水京葉打線を討ち取れる。前試合で好投した北地も一回りなら抑えられるがまさか先発はないはず。

 打線は積水京葉より迫力がある。どこからでも打てる布陣だ。しかし、相手が生田となると攻略するのは容易でない。ストライクゾーンと狙い球を絞って活路を見出したい。前試合で生田をナインが観察した効果はでるのか。それとも怖気ついたか。

旭化成ホームズ(91)-オープンハウス(89)

 第25回大会の決勝カードと同じになった。25回大会決勝では2-2で決着がつかず、再試合で旭化成ホームズが2-0で勝利した。

 今回も2点差勝負だろう。ミスをしたほうが負けるとみた。旭化成はエース今野が健在。前試合では2回で余裕の降板。この日に備えているはずだ。相手打線は頭の中にインプットされているはず。針の穴を通す制球力でここも抑えるか。

 打線は松井が絶好調。川崎を打てるかどうかだが、25大会では決定的な本塁打を放っている。今季も4発くらい打っているのではないか。あとは久保田、津久井あたりか。文字通りビッグマウスの大久保が穴とみた。北寒寺は四球狙いか。

 オープンハウスは雪辱戦だ。川崎も借りを返せなければ男がすたる。目いっぱいの勝負に出る。間違っても連打連打で失点するような投球はしないはずだ。

 打線は昨季よりアップしているのは間違いない。注目はやはり新戦力の謝敷と隅田だ。謝敷のパワーは桁違いだが、これまでの試合を見る限りでは軟式をマスターできていない。真価が問われる。一方の隅田は柔軟性がある。今野の変化球を打てるか。できればこの2人の前に走者を貯めたい。今野あたりに期待がかかる。

 双方の投手にとって怖いのはやはり出会い頭だ。コツコツ当ててくるほうが怖いだろうが、間違いなく双方の打者は一か八かの勝負に出る。長打力のありそうな打者は双方に4人くらいはいるからやっかいだ。

2014/10/02(木) 00:00

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「蔵の曳家」体験イベント

 ポラスグループは10月2日、越谷市の越ケ谷小学校3年生を対象とした江戸時代末期に建てられた「蔵」の曳家(ひきや)体験イベントを行った。

 蔵は約150年前に建てられたという漆喰塗の2階建て延べ床面積約48㎡、重さ約100トン。父母約50人と引率の先生、関係者らが見守る中、子どもたち107人は綱引きの要領で約2m蔵を移動させ、歓声を上げた。

 畑佐 柊磨(はたさ とうま)くんはイベント後、「蔵はとても大きいのに、昔の人はこうやって動かしていたんだと思いました。これからも越谷のいいところをいっぱい見つけていきたいと思います」と感想を語った。

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◇       ◆     ◇

 越谷は旧日光街道沿いの宿場町として発展し、蔵などの歴史的建造物が残っているが、所有者の高齢化、建て替え・開発などによって歴史を感じさせる街並みが失われつつある。

 住宅開発用として取得した敷地に築150年と言われる蔵が建っていたため、移築・改修して、敷地約100㎡とともに市に寄付する方向で調整を進めている。

 当初、コーポラティブ方式での分譲を考えていたが、参加者がなかったために、蔵と親和性のある外観・外構計画による分譲戸建て(4戸)を建設する。来年11月に分譲する予定。

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◇       ◆     ◇

 このプロジェクトは、同社が発表したときにも取材しているので、そちらも参照していただきたい。

 子どもたちが3班くらいに分かれて楽しそうに蔵を曳いているのを見て、記者はいつもの歪んだ性格が頭をもたげた。〝100トンもある蔵を子どもの人力で曳けるわけがない〟と考えたのだ。どんぴしゃり。ジャッキで動かしている裏方の職人がいた。その職人もニヤリと笑った。

 よせばいいのに、記者は校長先生だけに「実際はジャッキで動かしているんですよ」と耳打ちした。校長先生も知らなかったようだ。どうか、このことを子どもたちには知らせないでいただきたい。

  この記事に対して早速、同社広報から注文が付いた。広報は「隠れてジャッキを操作したのではありません。始動を補助するためにジャッキを使ったのであって、子どもたちが動かしたのは事実です」と話している。(これに対して記者は反論しない。人力で動いたかどうかが問題ではなく、子どもたちが昔はこのような大切なものを保管する土で作られた蔵があったことや、人力で動かすこともあったということを学ぶことに意義があるからだ)

 なぜ、このひねくれ者の記者の性格を書くのか。先週行われた三菱地所グループの記者懇親会で、同社取締役会長・木村惠司氏は誤報問題で揺れる朝日新聞を引き合いにし「記者のみなさんにお願いがある。インテリジェンスのあるマスコミになってほしい」と語った。

 記者はインテリジェンスのかけらもないが、メディア・リテラシーはいつも意識しているつもりだ。みんなが右を向いたら記者は左を向く性格だ。

 分譲戸建てはいったいいくらになるかも気になるが、蔵だけでも数千万円の価値がありそうだし、現段階ではなにも書かない。

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RC造に匹敵する江戸の蔵残す ポラス「蔵のある街」プロジェクト(2014/3/15)

2014/10/01(水) 00:00

 準決勝戦は三井不動産リアルティ-積水ハウス京葉、旭化成ホームズ-オープンハウス-第26回RBA野球大会水曜ブロック準々決勝戦が10月1日、 大宮健保グラウンドで3試合が行われ、ミサワホーム東京神奈川を延長サドンデスの末2-0で下した積水ハウス京葉、2ラン敵失で5-4とエイブルに逆転勝 ちしたオープンハウス、住友不動産販売に8-1で圧勝した旭化成ホームズがベスト4に勝ち進んだ。三井不動産リアルティは不戦勝。準決勝戦は来週行われ る。( )内は記者のレーティング 

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延長サドンデスの8回、生田のサードゴロエラーで生還した積水京葉・枝(捕手は鈴木)

 積水ハウス京葉(84) 2-0 ミサワ東京神奈川(77⇒79)

  1 2 3 4     合 計
積水ハウス京葉  
ミサワホーム東京 神奈川  

(延長サドンデス)

 積水ハウス京葉-ミサワホーム東京神奈川は、積水・生田、ミサワ・清水両投手の投げ合いが7回まで続き0-0の延長サドンデス(1死満塁で攻防)の 8回、敵失と大久保の適時打で2点を奪った積水京葉が、その裏を生田が完璧に抑え勝利した。生田は被安打2、10奪三振の好投。清水も3安打に抑えたが、 味方の援護がなかった。

エイブル(78⇒79) 4-5 オープンハウス(85⇒89)

  1 2 3 4     合 計
エイブル      
オープンハウス      

 一度は逆転されたオープンハウスが敵失で逆転勝ち。オープンハウスは2回、9番の松本の2点2塁打などで3点を先行。5回に逆転されたその裏、2アウト から2ラン敵失で逆転。そのまま川崎が逃げ切った。川崎は被安打5。エイブルは右打ちと足攻めが奏功。一度は逆転に成功したが、痛恨の失策で涙をのんだ。 田口-斉藤の継投が決まったかに見えたが、ポロリと勝利を逃した。

旭化成ホームズ(91) 8-1 住友不動産販売(81⇒82)

  1 2 3 4     合 計
旭化成ホームズ      
住友不動産販売      

 旭化成ホームズが大勝。初回、松井が先制弾を放ち、2回には下位打線でチャンスをつかみ、2番の新人橋本の2点打などで3点を挙げ、その後も着々と加点。 エース今野は2回で降板、そのあとは平山が投げきった。住友不販は完敗。古賀監督を仕事で欠き、ベテラン前田は肉離れを発症。最終回、ノーヒット・ノーラ ンを逃れるのがやっと。

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同点のタイムリーと盗塁、捕逸、内野ゴロで逆転のホームを踏んだエイブル坂木(左)

2014/10/01(水) 00:00

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2点適時打を放ったオープンハウス松本(神奈川リーグの横浜国大卒)

  1 2 3 4     合 計
エイブル      
オープンハウス      

 エイブル 足攻め 川崎-隅田バッテリー慌てさせる

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エイブル田口(左)と斉藤

 一度は逆転されたオープンハウスが敵失で逆転勝ち。オープンハウスは2回、9番の松本の2点2塁打などで3点を先行。5回に逆転されたその裏、2アウトから2ラン敵失で逆転。そのまま川崎が逃げ切った。川崎は被安打5。エイブルは右打ちと足攻めが奏功。一度は逆転に成功したが、痛恨の失策で涙をのんだ。田口-斉藤の継投が決まったかに見えたが、ポロリと勝利を逃した。

 オープンハウスは2回、この回先頭の5番平賀が四球で出塁、続く塚中が倒れた後、宮坂の四球と8番鈴木の内野安打でチャンスを広げ、9番松本が適時2塁打で2点。さらに敵失で松本も還りこの回3点。逆転を許した5回は、1死から四球と内野安打の走者を2、3塁に置いた2死後、4番隅田のセカンドゴロを2塁手が後逸する間に2者が還り逆転。

 川崎はスライダーを多投。関大の正捕手だったという隅田は4個の捕逸。

 エイブルは勝利目前で痛恨のエラー。相手の3番謝敷を完璧に抑えただけに悔やまれる。

 しかし、川崎を右打ちと足で攻略した打線は光る。初回に3番荒川卓が右翼前に落すと、2つの暴投(捕逸ともいえる)で3進。3回にはこの回先頭の9番荒川直が四球で出塁し、すかさず盗塁。5回にはこの回先頭の7番阿部が右翼前安打で出塁、代走の長谷川が盗塁と捕逸で3進。8番鈴木の内野ゴロで1点差とすると、荒川が安打して盗塁を決め、捕逸で3進、1番坂木の適時打で同点。坂木も盗塁と暴投で川崎を揺さぶり、内野ゴロで生還して逆転。

 先発の田口は2つの四球から下位打線につかまった。2番手の斎藤は3回から登板。いきなり謝敷から三振を奪うなど絶好の継投をみせたが、味方の失策に泣いた。

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オープンハウス川崎

○佐藤監督 久しぶりに接戦を経験し、旭化成ホームズ戦に弾みがついた。謝敷が打てない? 大丈夫。隅田の捕逸? 大丈夫(生きた心地がしなかったのではと思うが試合後は平然)

○隅田 (あれは暴投、それとも)いゃ、あれは僕のパスボール(捕逸が4個というのは解せない。走者がいたら川崎はスライダーが投げられないではないか)

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エイブル坂木

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坂木を迎えるエイブルベンチ

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この日も3タコ謝敷(斉藤から三振の場面)

 

 

 

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