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2014/06/18(水) 00:00

RBA野球開幕 残り1分で試合続行した審判 結局 試合時間は2時間30分に

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7回、ちばリハウス篠原の暴投でスターツが同点に追い付いた場面

 ケイアイスター不動産-住友林業の試合途中だった。ケイアイスター杉山監督が第三企画スタッフに猛烈な抗議をしていた。「あれは明らかに誤審。1歩くらい離れていた。相手のチームもみんな笑っていた。メジャーリーグだったらチャレンジだ」と。

 記者は試合を見ていないし、どうやらセーフかアウトかの判定をめぐる問題だろうと判断したので口を挟むことはしなかった。審判の判定が覆るはずがない。しかし、杉山監督の気持ちもよく分かる。みんなコンマ何秒で勝負している。覆らないのは承知の上で「審判の資質を上げてほしい」という抗議だったのだろうと理解した。

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ケイアイスター杉山監督

◇     ◆   ◇

 セーフ、アウト、ボール、ストライクの判定に異議を唱えることは許されないし、いちいち抗議していたら試合にならない。記者が審判だったら、「審判も人の子。ミスもする。確かにあれは間違った判断だった。しかし、判定はルール上覆せない。おれがルールブックだ。これ以上、抗議したら退場させる」と命じる。

 杉山監督には申し訳ないが、そんなことに抗議してどうする。それより参加チーム全体が考えなければならない審判の資質、判断、技術が問われる試合が発生した。

 ちばリハウス-スターツの試合だ。10時から同時進行した他の3試合は全て終わっていた。この試合だけがなぜか続行していた。試合時間の1時間30分をとうに過ぎていた。記者が駆けつけたときは7回表のスターツの攻撃で、5-3でちばリがリードしていた。ちばリのエース篠原は明らかに疲れていた。失策などもありスターツが3点を挙げ逆転した。しかし、その裏ちばリが同点に追い付きサドンデスに突入。試合はサドンデスで10点をあげたスターツが16-9で勝利した。試合が終わったのは試合時間1時間30分を実に1時間オーバーする12時30分だった。

 この試合を次の試合に出場する総合地所・三上監督が観ていた。三上監督は「6回が終わった時点で試合時間は1時間29分。残り1分で試合を続行した審判の判断はどうだったか」と話した。

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一時は試合を優位に進めていたちばリハウス

◇     ◆   ◇

 記者は〝審判は神聖にして犯すべからず〟を支持する。これが無視されれば無法地帯になる。しかし、審判は神の存在であるからこそチーム、選手が信頼するのであって、信頼に値しない判断、理解力しかない審判は即刻みずから退場すべきだと思う。

 残り1分で試合を続行した主審の判断についてはこの際問わない。問題なのは、7回を終わって6-6になった同点の場面で、主審はどうしたらいいか判断できなかったことだ。記者に「どうするの」と聞きに来た。記者はあわててスタッフを呼んだ。スタッフは「試合進行に関しては審判に任せている」とのことだった。当然だ。

 これで、試合時間1時間30分のことも、同点になったらどうするかもこの主審は知らなかったと記者は判断した。

 ストライク、ボール、セーフ、アウトの判定はともかく26年間もやってきて試合時間で問題を起こすことなど記者は信じられない。選手がかわいそうだ。敗戦の責任をひとりで背負ったちばリのエース篠原は声も出なかった。

 試合時間が決まっているからこそチームも選手も戦略を練るしペースを考える。野球は極めて知的なゲームだ。仕事も同じだ。エンドレスで戦わせるなど拷問に等しい。主催者も審判も考えないといけない。

青山メイン元プロ吉井 判定に3度怒る(2013/7/26)

 

 

 

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