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2014/07/03(木) 00:00

総合地所 長島が快投 昨年コールド負けのケイアイスター破る

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総合地所 長島

  1 2 3 4     合 計
ケイアイスター不動産    
総合地所    

 

ケイアイスター 「初回から打者一巡」空転

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初回から打者一巡のはずだったが…ケイアイスター渡部

 総合地所のスポークスマン兼野手石井から次のメールが届いた。そのまま紹介する。

 総合地所が接戦を制し、昨年コールド負けした相手に雪辱を果たした。2回表に先制を許すが、その裏にピッチャー長島自らの2塁打でチャンスを作ると、今年加入の新戦力、7番橋戸のライト線を抜ける2塁打で同点に追いつく。

 その後試合は膠着したが、6回裏、3番高橋のヒットと盗塁でランナー2塁のチャンスに、同じく新戦力4番鈴木のレフト前タイムリーで1点リード。これが決勝点。長島は再三得点圏にランナーを背負うも要所を締め7回を1失点。ベテランと新戦力の活躍で3年ぶりの勝利を果たした」

 試合前、記者は長島としばし歓談した。話は10年前の第16回大会の長島が37歳のときに遡った。

 相手チームは忘れたが、グラウンドは大宮だったと思う。長島は7回1死まで完全試合ペース。当時の守りは〝ザル〟。しかし、この日に限って奇跡的にエラーはひとつも出なかった。長島の頭脳的なピッチングが光った。判官贔屓の記者は完全試合達成を祈った。

 ここでとんでもない当たりが飛び出した。7回1死から、次打者の当たりそこねのゴロは複雑な回転をしながら1塁ファウルグラウンドを転がったが、迷走台風のように突然向きを変えネズミ花火のように投手方向に向かった。長島はそのネズミをグラブで叩きつぶそうとした。ところが無情にも球は逃げた。長島は1塁に送球したがセーフ。試合は、次打者が併殺だったか、結局、長島は7回完封勝ちした。

 〝俺がルールブックだ〟の記者は長島のエラーにすることもできたが、内野安打にした。長島であろうと誰であろうと、あの打球を処理してアウトにするのはできないと判断したからだ。あれをエラーにしていたら今の内野安打の数は半減するはずだ。当時の記者の判断は間違っていないと思う。長島も「あの打球はどうしようもなかった」と安打の判断に納得した。

 これまで同じような転がり方をした球を投げたのは長島のほかに三井不動産の志村、力建の大條の投手しかいない。それほど長島は素晴らしい快速球投手だった。長いRBAの歴史の中で7回完全試合達成者は1人しかいなかい。

 その後、長島は勝てなくなり、その年の3回戦でチームは、三井不動産リアルティ相手に3回で0-36、1イニング28打者連続失点という記録的大敗を喫している。勝ったのはそれから7年後の最弱チーム同士の対決となった第23回大会の三菱地所ホーム戦だった。その試合は5回を2安打完封した。

 そして今回。10年間で3勝目だ。相手は昨年、0-7でコールド負けしていたチームだ。

 敗れたケイアイスター不動産・渡部主将は試合前、「初回から打者一巡を目指そう」とナインに檄を飛ばした。試合後は「大口を叩いてすいませんでした」とうなだれるしかなかった。杉山監督は仕事で欠場。「2日の試合はないと思い、予定を入れてしまった」と、当日の夜、電話口で話した。つまり、杉山監督は初戦の住友林業に負けるとは全然考えていなかったということだ。渡部主将は仕入れのトップ。エース浅見は取締役に就任したそうだ。就任祝いの祝杯を上げる前に苦汁を飲まされた格好だ。

 いったい長島はどのような投球をしたのか。以前も今回のような強豪相手だと無類の力を発揮した。

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総合地所ベンチ

 

 

 

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