勝者は全て決勝T進出決定 敗者は最後の椅子争いへ
ミサワ東京-オープン、三井リアル-リバブルなど4試合はシード権争い
シード権獲得目指し激突-第26回RBA野球大会4日目が7月16日、神宮外苑軟式野球場で8試合が行われる。勝者は全て決勝トーナメント進出が決まり、敗者は敗者復活戦に回り、決勝トーナメント進出賭け戦う。三井不動産リアルティ-東急リバブル、ミサワホーム東京-オープンハウス、住友不動産販売-オークラヤ住宅、野村不動産アーバンネット-伊藤忠ハウジングの4試合の勝者はシード権を獲得する。王者・旭化成ホームズが初戦で敗れておりシード権を失っているだけに、ドームを目指すならここは絶対に負けられない。とくに住友不販-オークラヤ住宅の敗者は旭化成と戦うだけに双方とも負けられない。
敗者の次の対戦相手も決定しており、数試合を除き、決勝トーナメント進出16チームがほぼ見えてきた。初陣スミカは決勝T進出が見えてきた。〝最弱〟チームと思われていた総合地所も相手次第では久々の決勝T進出がありそうだ。
※チームの( )内は記者のレーティング
伊藤忠ハウジング(78⇒81)-野村不動産アーバンネット(78)
(勝者は決勝トーナメント進出決定 敗者はセキスイハイム千葉と決勝賭け対決)
好調伊藤忠のレーティングを78から81に引き上げる。渡辺が投げておらず、投手は神のみで不安があるが、打線は大倉が絶好調。中軸まで満遍なく打てる。守備は相変わらず不安があるが、打線を買ってやや優勢と見た。
野村アーバンも2年目茂木が成長し、ベテラン三根もいる。しかし、三根は先週投げた。中1週間ではロングリリーフは無理と見た。レーティングは伊藤忠より低いが、打線は水もの。逆転があっても驚かない。
東急リバブル(79⇒80)-三井不動産リアルティ(82)
(勝者は決勝トーナメント進出決定 敗者はナイスと決勝賭け対決)
流通会社同士の対決。レーティングは三井リアルが上位と見たが、リバブル大槻監督は「同じチームに3度連続して負けるわけには行かない」と闘志満々。乱闘、決闘はないだろうが、それこそ死闘、激闘、激戦になるのは間違いない。神宮外苑に巣食うスズメもカラスもアシナガバチもここは沈黙して戦況を見つめるのではないか。
リバブルの先発は谷貝。制球難が解消し、ここ2試合はほぼ完璧の投球をみせている。藤巻も復調しつつある。新戦力の小宮山もいるが経験がないだけにどうか。打線は河野を中心に完全に仕上がっている。
三井はリバブルにD3カップを含めてリバブルに最近は負けていない。過去の戦績でもリバブル戦となるとやたらと燃える。ここも水野が先発。相手の手の内は知り尽くしているはず。持ち前のコントロールのよさを発揮すれば最少失点に抑えられる。打線も谷貝に対して自信を持っているはず。
しかし、ここは逆転の目も考えたい。三井は3週間実践から遠ざかっている。これはマイナス。自信は過信になり、闘志は炎上することもある。しかし、負けても敗者復活があるので安西、大槻監督は意外と冷静かもしれない。戦う前からわくわくしているのは記者だけか。
積水ハウス(75⇒74)-エイブル(78⇒77)
(勝者は決勝トーナメント進出決定 敗者はちばリハウスと決勝賭け対決)
接戦だが、エイブルがやや優勢とみた。新人斉藤は伊藤忠戦で立ち上がりに連打を浴びたが、同じ過ちは繰り返さないはず。打線は相変わらずだが、必勝態勢で臨むはず。
積水ハウスは買いかぶっていた。格下げ。小田部長は仕事にかこつけ一度も応援に駆けつけていない。新人横内は前試合では変化球のキレがよかったが、スピードがいまひとつ。エイブル打線なら封じる力があるが、ある程度の失点はありそう。坂本はやはり投げられないのか。
スミカ(75⇒76)-中央ビル管理(70⇒69)
(勝者は決勝トーナメント進出決定 敗者はミサワ神奈川と決勝賭け対決)
スミカが優勢。投打のバランスがいい。ここも楽に突破か。験を担ぐなら味戸社長には欠場を勧める。しかし、まあ、自分の目で勝利を確認したいだろうから出場するはず。代打出場もあるか。
中央ビル管理は苦しい。抑えられそうな投手が見当たらない。20日〆を言い訳として用意しているか。
住友不動産販売(79⇒80)-オークラヤ住宅(77)
(勝者は決勝トーナメント進出決定 敗者は旭化成ホームズと決勝賭け対決)
住友不販・伊藤がいつになくやる気十分。ここも突破するか。結城も関東能力がある。月末までまだ2週間あるから選手も集まるはず。
オークラヤ住宅は住友林業に完封勝ちした勢いがある。丸山の投球は見ていないが、住林を抑えたのだから住友不販を抑える力はあると見た。新人川上は制球に難があるがストレートは威力がある。住友不販がベストメンバーでなければ逆転もある。
オープンハウス(86⇒85)-ミサワホーム東京(85)
(勝者は決勝トーナメント進出決定 敗者は大和ハウスと決勝賭け対決)
大激戦。まったく優劣がつかない。オープンハウス川崎は旭化成ホームズ今野とタイプは異なるが、やはりスピードならRBAナンバー一投手。しかし、ミサワの新人トリオも相当の力がある。高橋、米山は積水京葉の生田を攻略した。
川崎と米山は明大の先輩後輩。1年間は〝同じ窯の飯〟を食った仲か。この2人の対決は面白いし、川崎-高橋も見ものだ。高橋はあの生田の内角低めのストレートをものの見事にはじき返した。生田はあの1球で自信をなくした。川崎のストレートを打てるのは高橋くらいとみた。
ミサワは前試合で好投した渋井もいるが、やはりエース古市か。どちらでもやや非力のオープンハウスなら完璧に抑える力がある。
旭化成ホームズも住友林業もシード権を失った。勝ったほうがドームに最短距離にあるとみた。ここも負けたほうは敗者復活に回る。
パナホーム(74)-住友林業(82)
(勝者は決勝トーナメント進出決定 敗者は総合地所と決勝賭け対決)
住友林業が優勢。チームがいまひとつピリッとしない原因は、鈴木監督の欠場にあるとみた。しかし、ここは格下。石井が本来の投球をすれば敵ではない。
パナホームは当たって砕けろだ。失うものはない。相手は貧打。ここに付け入ればあわやのシーンもあるか。このチームには運もある。
ポラスグループ(78⇒79)-積水ハウス京葉(86⇒84)
(勝者は決勝トーナメント進出決定 敗者は東京セキスイハイムと決勝賭け対決)
積水ハウス京葉がやや優勢。ポラスは昨年の旭化成ホームズ戦でも前試合のオープンハウスでも大健闘したように、相手がどこでも互角に戦える力がある。レーティングを引き上げられないのは、力はあってもこの壁を突き抜ける力に欠けるからだ。岩瀬が先発だろうが、前試合の疲れが心配。積水京葉打線はオープンハウスより上だ。生田、佐藤をどう抑えるか。敬遠策も有効。
積水京葉は生田の連投が続いている。年齢は30歳のはずだ。疲れが蓄積していると〝まさか〟のシーンもあるか。ここも生田-清水の対決が見もの。清水は川崎には敗れたが、生田にはどうか。生田はストレート勝負できるか。