三井不動産 工藤
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
菱重エステート | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | ||||
三井不動産 | 5 | 0 | 2 | 1 | X | 8 |
(5回コールド)
菱重エステート佐々木 真っ向勝負通用せず
菱重エステート山野
三井不動産が圧勝。44歳にして結婚にこぎつけた細井監督と25歳で白鳥のような女性のハートを射止めた同僚の高林を祝う2発を工藤が放ち、エース相澤がほぼ完璧に抑えた。細井監督も元気に顔を出した。
菱重のエース佐々木は義理堅いのか、相手が得意とするストレートを真っ向から投げ痛打を浴びた。2連敗で予選敗退が決まった。
○細井 風邪、小学生以来の風邪で休んでたの。結婚したからじゃない
○相澤 来週は試合に出られないので、今日は全力投球
●山野 僕は病気で来年は引退するかも(どこも悪いようには見えないが)
●佐々木 もうストレートが通用しなくなっちゃった
三井不動産 相澤
菱重エステートナイン
白鳥のような清楚な女性は細井監督ではなく高林の奥さん
三井不動産 高林と奥さん
炎熱地獄という比喩がぴったりの三郷の三井不動産のベンチに、これまた掃き溜めに鶴か白鳥の例えがよく似合う一人の若い女性が座っていた。 44歳にして奇跡ともいえる結婚を果した細井監督の奥さんにしては釣り合いが取れそうもなく、何度かあったことがあるスコアラーを務めていた工藤の奥さんにしては肝心のスコアをつける気配がまったくないし、あまりにも清楚な気配に臆した記者は試合が終わるまで声がかけられなかった。三井のナインから紹介されるまで、謎の女としか記憶に残らず、その日のうちにきれいさっぱり忘れていたはずだ。
その白さと言えば、まるでカイコがつむぎだす絹糸の白であり、黒を白と言いくるめる魅惑、疑惑の白であり、海の青にも空の青にも染まず自立の精神を発揮する白鳥であり、さらにはまた暗黒の世界に引きずり込もうとする気配を強めている世の中に対してあくまでも真っ正直な生き方を主張する純真な白だった。
なんとその白を主張する彼女は高林の奥さんだった。高林は25歳。彼女「紗幸」(何と読むのかわからない。おそらくサユキさんだろう)さんは聞きもしないのに「24歳」と答えた。高林も聞きもしないのに「試合でいいところをみせられなかった」と話した。
そんなことはどうでもいい。高林よ。江戸川の汚くはないだろうが美しくもない水蒸気と白砂とは程遠い赤茶けた泥砂が降り注ぎ、地表温度が50度にも60度にもなるグラウンドに白鳥のような彼女を連れてくるとは何事だ。あの目立ちがりやの元ベイスターズの千葉英も涌井の横浜高校時代の2番手だった千葉政も一度も奥さんを連れてこないではないか。いくら若いとはいえ、受けたダメージは1日や2日では回復できないはずだ。
奥さんも、決してこれからは高林の誘いに乗ってはいけない。高林は一人欠けると野球にならない重要な9人のうちの1人には違いないが、一挙に敗勢を勝勢に導く選手ではない。今日見たようにその役割は相澤であったり工藤であったり、新人の浅井に任せておけばいい。
それより、白でも黒でも赤だろうがピンクだって構わないから細井監督の奥さんを見たい。よくぞ結婚してくれた。細井監督こそ勝とうが負けようがいつも笑顔を振りまく三井の星であり、奥さんこそ正真正銘の勝利の女神になれるはずだ。…だがしかし、このそそのかしに乗って応援に駆けつけ試合に負けても、熱暑のせいでしみやらそばかすやらだらけになっても私は一切責任は取りませんからそのつもりで。念のため。
細井監督